今日だからこそやってみたい365日のとっておき家事。

記念すべき初めての家事は「宝水で福茶をいただく」です。


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元日の朝に初めて汲んだお水「宝水」



――宝水。耳慣れない言葉ですよね。「若水(わかみず)」という呼び名の方が一般的で、元日の朝に初めて汲んだお水のことをいいます。

「宝水」という表現が素敵だったので、あえてこちらで書いてみました。
 

さて、「宝水」の起源は平安時代にまで遡ります。
もともとは宮中の立春の行事で、邪気を払うと言われる「若水」を朝食のときに天皇に出していたというもの。

それが後に元旦の行事として広く親しまれるようになり、
また、神聖なものとして「朝水」、「宝水」、「黄金水」…とさまざまな呼び名が生まれたそうです。

 

宝水の汲み方にはきまりがあった


昔は井戸で汲んでいたという「宝水」。現代で考えると井戸から汲むのは難しいですよね。

最近は遠方へ名水を汲みに行かれる方もいらっしゃるとか。初詣に出かけるのなら、そのついでに立ち寄ることもできそうです。

なお、汲みに行くのはできるだけ遠い方が良いとされていて、汲むときにもきまりがあるそう。

  • 汲みに行くときに人にあっても、口をきいてはいけない
  • 水を汲むときに「黄金の水を汲みます」と唱える

「黄金の水」というのも素敵な表現ですね。

また、水道の蛇口にしめ縄飾りをつけておくというアイディアを紹介しているホームページもありました。これなら手軽にできそうです。

 

宝水で「福茶」を淹れる



さて、縁起のいい宝水ですが、どのようにいただけばいいのでしょうか。


飲むだけではなく、
  • 口をすすいで清める
  • お料理に使う(年神様へのお供えものや、食事の煮炊きに)
  • お茶を淹れるときに使う
などのさまざまな使い方があります。

 
中でも、私が気になっているのは「福茶」を淹れるお水として使うことです。

 
「福茶」については、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

私は一昨年、初めて知りました。節分の時に飲まれるのが一般的なようですね。
 

福茶の作り方はとても簡単です。
湯のみに梅干し、塩昆布、炒った3粒の豆を淹れて、宝水を沸かした熱湯を注ぐだけ。

おせち料理もそうですが、福茶にもそれぞれの素材にきちんと意味があります。たとえば、昆布は「よろこぶ」。豆は「まめまめしく働ける」。そして梅は江戸時代から「縁起物」とされたものです。

そこに宝水も加わったら、1年間、とても健康に、そして幸せに過ごせる気がします。

熱湯の代わりにほうじ茶や緑茶などを淹れる作り方もあるとか。毎年少しずつ作り方を変えていくことで、いつか「我が家ならでは」のレシピができたら素敵ですね。


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参考にしたURL



記事を書くにあたって、勉強させていただいたページのURLを載せておきます。

・若水について
http://koyomigyouji.com/shougatsu-hatsuhinode.html
http://5go.biz/kankon/q5_3.htm
https://kotobank.jp/word/%E8%8B%A5%E6%B0%B4-153916
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/manabi/shogatsu_061226_2.html


・福茶について
http://allabout.co.jp/gm/gc/220696/2/
http://www.popal.co.jp/bussan/iwasete/iwasete5.html
http://www.seikouen.cc/fan_contents_09.html