今年も無事、毎日1つの「とっておき家事」を続けることができました。
3日坊主にすらなれないわたしが2年も続けたということ、ちょっと誇ってもいいのかなあと、ほくほくした気持ちで年末を迎えています。

ブログリニューアルについて

さて、来年からのブログ「365日のとっておき家事」は、大きく趣向を変えて、2本柱でお送りします。

あ、うるう年がおわったので、「366日のとっておき家事」から「365日のとっておき家事」に戻りました。

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ひとつめは、これまで通りのわたしの「家事」のお話。
日々のとっておき家事のなかで気づいたこと、やってみたことをまとめていきます。

今年、2年目を書いてみて、自分のエピソードばかりだと、毎年同じことばかりを書いていてつまらないなあと思ったのです。

また、娘が生まれて、自分の思い通りに時間を使えないことも増えたため、いわゆる「家事らしい家事」よりも、どうしても「暮らし改善のための考えごと」にシフトしがちでした。

たとえば今日も、「掃き納め」「お昼に天ばらを作る」「最後の買い出し」「栗きんとん作り」「錦玉子作り」「すき焼き作り」「煮しめ作り」「ポテトサラダ作り」と、やることがたくさんありました。

計画もきちんと立て、むだな時間も過ごしていませんが、できなかったものがたくさんあります。
娘が泣いたので交代であやしたり、眠っているからうるさくできなかったり。そんなふうにして、できないことがずいぶん増えました。

そこで、「自分以外のだれか」にお願いしてしまおう、と思い立ったのです。

~365日のとっておき家事・stories~

読むと家事をしたくなる。料理を作りたくなる。

そういう本や漫画や映画が好きです。

そこで来年から、1日1話ずつ、とっておき家事にちなんだ小さな物語を書いていこうと思っています。

お話はふたつ、ヒロインは2人。正直なところノープランです。
人物設定もなにもかも決まっていません。


考えてから動くのか、動いてから考えるのか。

わたしは「あらかじめ綿密に計画を練る」ことで失敗がなくなるタイプです。

でも逆に、石橋を叩きすぎて渡れなくなってしまう傾向にもあります。このブログをはじめたときも、綿密に計画を立てたものの、不安がじゃまをしていました。


今も続くかわからず不安でいっぱいですが、「まずはやってみよう!」と飛び込んでみることにしました。

読んだら家事をしたくなる。
そんな物語にできれば幸せです。

お話1【幽霊の花嫁修行】
主人公:花夜子(かやこ)

お話2【ヒロインの親友】
主人公:エリカ

きょうは明日からのお話に続く1話をご紹介します。

※プロローグなので家事要素はほぼありません。


日々の家事を通してふたりの主人公がどんなふうに変わっていくのか。
伏線など凝ったことはできないかもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです。


▼それでは「365日のとっておき家事story」もよろしくお願いいたします。

幽霊の花嫁修行:12/31 半透明


義実家のお風呂に浸かりながら、湯気を見て「霧みたいだ」と、思う。

花夜子の頭のなかにはいつも霧がある。まさにこういう感じだ。
この違和感はなんだろう?
ずいぶん遠くまで来てしまったような気がする。

お風呂から出て、今日泊まらせてもらう和室で着替えを整理していると、スウがコーヒー牛乳を持ってきてくれた。

「ごめんね、親戚みんな来たからちょっと疲れたんじゃない?」

「ううん」と、花夜子は首を振る。

「あのひげ面のおじさん、わかるかな。うちの親父の2番めの兄貴なんだけど。あの人はさ、霊感があるっていうんだ。俺は見えないからあんまり信じられないなあ」

「どんなものが見えるの?」

「じいちゃんの霊。半透明でさ、ずっと家のなかにいるんだって」

「ふうん、じゃあ、うそかもしれないね」

「どうして?」

「幽霊はね、人とおんなじように見えるんだって。意識しないと違和感に気づかないくらい、自然にいるのよ」

そう言って花夜子は、部屋の隅にたたずむおじいちゃんにそっと目配せをした。

「スウ、除夜の鐘が聴こえる。早く年越しそばが食べたい」

「わかった。じゃあ今から作るよ。具は何がいい?」

「そうね、とり肉と舞茸、それからネギをたっぷり入れて。花夜子、おなかがすいちゃった」

部屋の電気を消す。おじいちゃんに手を振る。
そしてふと思う、花夜子はいつから幽霊がみえるようになったんだっけ。


ヒロインの親友:12/31 宝水(1)

除夜の鐘が遠くから響いてくる。吐く息が白い。
通る車はほとんどなかったけれど、車の音が聞こえたら、念のため隠れるようにした。

こんな時間にこんな山の中を、女一人で歩いていること。自分でも分かっているのだ、危険すぎるのだと。

どれくらい歩いただろう。足が痛くて座り込んでしまった。靴を脱いでみると、ストッキングの、小指の部分が血まみれになっていた。ヒールでくるんじゃなかった。そもそも、出会わなければよかった。どうして好きになったんだっけ。

悔しくて、悲しくて、涙が後から後から湧いてくる。
今はいったい何時なんだろう。時計が無いから今が何時なのかさえ分からない。

携帯が鳴った。
ポケットに入ってたんだ。てっきり鞄に入れたまま忘れてきたと思っていた。

「もしもし、エリカちゃん」

幼なじみの花夜子だった。
受話器の向こうはがやがやしている。そういえば花夜子、年末年始は旦那さんの実家で過ごすって言ってたっけ。

「あけましておめでとう、それとも、・・・まだ新年じゃないのかな」

つとめて明るく聞こえるように絞り出した私の声を遮るように「気味悪がらないで聞いてね」と花夜子が言った。

いつになく重たい調子だった。

「今から車が3台通るよ」

「車?」

「隠れられる場所はある? 今すぐに隠れて」

「え?」

「早く!」

花夜子が叫んだのなんてはじめて聞いた。気圧されて慌てて靴を拾い、近くの茂みに隠れた。

しばらくすると爆音を鳴らしながら黒いワンボックスカーが走っていった。外はこんなに寒いのに、額にじわりと汗が滲んだ。

「...もう行った?」

「うん」

「よかった...」

花夜子は安堵した様子だった。

「2台目は大丈夫だけど、一応そのままそこにいて。それから3台目が来たら。そうしたら車から見える場所へ。その人たちは大丈夫。エリカちゃんを助けてくれるよ」

「花夜子...?」

「詳しくは東京へ戻ってきてからね。もう大丈夫だよ、きょうは怖かったね。気づいてあげられなくて、ごめんね」

花夜子のその言葉に、私は再び涙が止まらなくなったのだった。

3台目の車に乗っていたのは若い男女だった。

大晦日と元日のはざま、山奥の、すぐ横は険しい崖という道路。

それが私と生駒姉弟との出会いだった。


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今日も素敵な1日になりますように。


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