これまでに3回引っ越しをしています。いずれも、当日朝まで作業に追われていました。やることがたくさんありすぎて、腰が上がらず、先延ばしにした結果です。
今の住まいは賃貸です。気に入ってはいますが、家族での暮らしにはせますぎる。数年以内には引っ越すと思います。
そのときに、過去の失敗をくり返さないよう、今のうちに「引っ越し準備リスト」を作っておきました。
今日、1月23日(アート引越センターの日)のとっておき家事は《引っ越し手続きリストを作る》でした。
▼参考にしたのはこちらのページ
【保存版】引っ越しやることリスト - Yahoo! 不動産
今ってすごく便利な時代ですよね。「引っ越し リスト」で検索するだけでも、たくさんのページがヒットします。そして、自分で考えず、それを見て動けばいいだけなのですから。
とはいえ、こういう一般的なリストには「自分には絶対要らない項目」があるものです。たとえば、今回リストに記入している「児童手当の手続き」は、去年までの私には不要なものでした。
そこで、リストをそのまま利用するのではなく、「わが家に必要なもの」という観点で取捨選択しながらまとめていきました。
365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』
今の住まいは賃貸です。気に入ってはいますが、家族での暮らしにはせますぎる。数年以内には引っ越すと思います。
そのときに、過去の失敗をくり返さないよう、今のうちに「引っ越し準備リスト」を作っておきました。
今日、1月23日(アート引越センターの日)のとっておき家事は《引っ越し手続きリストを作る》でした。
今日のとっておき家事ノート
▼参考にしたのはこちらのページ
【保存版】引っ越しやることリスト - Yahoo! 不動産
今ってすごく便利な時代ですよね。「引っ越し リスト」で検索するだけでも、たくさんのページがヒットします。そして、自分で考えず、それを見て動けばいいだけなのですから。
とはいえ、こういう一般的なリストには「自分には絶対要らない項目」があるものです。たとえば、今回リストに記入している「児童手当の手続き」は、去年までの私には不要なものでした。
そこで、リストをそのまま利用するのではなく、「わが家に必要なもの」という観点で取捨選択しながらまとめていきました。
365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』
1月23日
▼0話目から読む
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html
花夜子と会ったあと、バーで1杯だけカクテルを飲んでから、航くんの家に帰った。
「おかえり」
玄関を開けると、航くんがぱたぱたと走ってきた。「ただいま」と言いながら、少しだけ気持ちが楽になるのを感じる。
シャワーを浴びてリビングへ入ると、夕飯のしたくができていた。炊き込みごはんに肉じゃが、揚げとわかめの味噌汁、きゅうりの酢の物、そして胡麻豆腐。
「なんだか、胃袋をつかみたい女子みたいなごはんね」
「珍しく辛らつだね。
一汁三菜、初挑戦したんだ。胡麻豆腐もはじめてなんだけど、案外簡単で驚いたよ」
航くんはにこにこして言う。
「航くん、いつもごはんを作ってくれてありがとう。私、居そうろうなのに」
「エリカもたくさん作ってくれてるじゃん。うまいし、俺とは違うメニューが多いから参考になる。
今日は友だちと会ったんだよね。楽しかった?」
「うん」
「…ほんとうに?」
航くんが私の顔をのぞき込む。私は驚いて、はっと顔を上げた。
それから「ほんとうは、ちょっともやもやした気持ちになった」と打ち明けた。
「花夜子は、中学校のころからの友だちなの。みんなが振り向くような美少女でね、旦那さんもすごく格好いい。
漫画とかで靴箱から手紙が落ちてくるのあるでしょう。あれを現実にやってしまうような人。
ふたりとも私の同級生」
「エリカが旦那さんのこと、好きだったとか?」
「まさか! めっそうもない」と私は叫んだ。
「優くんと私なんかが釣り合うはずがないよ。だから、ほんとうに、好きだとか、そういうことを考えたことさえない。
それを言ったら花夜子ともそうなんだけど... きっかけがなかったら、たぶん、遠くから見ているだけだったと思う。
花夜子と優くんは、パズルのピースみたいに、かちっとはまる、そういう夫婦なんだ。最初から結ばれるのが運命だったみたいに、少女漫画をそのまま現実にしたみたいに。」
「じゃあ、どうして浮かない顔をしてたの」
「花夜子のことがすごく好きで、ずっと憧れてきたの。でもね、一緒にいると苦しくなることがある。自分のことがきらいになるの。
私は花夜子みたいに華がないし、唯一の取り柄である勉強でだって一度も勝てたことがないから」
「花夜子さんに勝ちたいの?」と航くんが尋ねる。
私はびっくりして、それからやや考え込んで、「気がつかなかったけれど、そういう願望があるのかな」とつぶやいた。
「だとしたら、ますます自己嫌悪に陥るよ。花夜子とは親友なのに、そんなふうな気持ちを持っちゃうなんて」
「いいじゃん、ライバルってことだよ。ライバルはさ、敵同士ってわけじゃなくて、お互いにとって不可欠な存在なんだ。相手がいるから自分も成長していく、そういう感じ」
「私は花夜子のお陰で成長するかもしれないけれど、逆はきっとないよ」
私が言うと、航くんはぷりぷりして「自分を卑下してばっかりの人にはデザートは無しです」と、作っておいてくれたらしい、プリンを下げてしまった。
その夜はなかなか寝つけなかった。
定期的にこういう、いやな自分と向き合わなければいけない時期がやってくる。彼のことや千字教団のことみたいに、相手があって悩むことはまだいい。
憎んだり、怒ったりすればいいだけだし、楽しかったり、家に帰ったりしたら一時的に忘れられる。
でも、自分のことがいやになったときはすごく辛い。「自分」は消えないからだ。いつでもそこに自分がいることで、いやな気持ちが頭から離れない。
何度寝返りを打っただろう。眠れなくてまっ暗なキッチンへ向かった。冷蔵庫にふせんが貼ってある。
「プリン、自信作です」
航くんの手作りプリンは、甘さ控えめで、手作りらしい素朴な感じでおいしかった。
ふせんの裏をめくると「エリカにはエリカのいいところがある!」と大きな文字で書いてあって、思わずくすりと笑ってしまった。
年明けからいろんなことがあった。
でもこうして、落ち込んでもすぐに浮上できるのは、間違いなく航くんのおかげなのだ。
「帰りたくないな...」
気づくと、願望が口からこぼれていた。この家を出るときのことを思うと、胸のあたりがきゅうっと掴まれるような感じがした。
この記事が気に入っていただけたら、
“応援の1クリック”をお願いします♡
更新の励みになります。
にほんブログ村
※ブログへの応援ポイントのようなものです。
1日1回(1端末につき)押していただくとポイントが入り、
ブログサイト内での順位が上がります。
そうすると色々な方に読んでいただくきっかけに。
▼こちらも参加しています
人気ブログランキングへ
▼わたしのノートが書籍に掲載されました!
▼amazon
家事・料理・家計簿・子育てをテーマに、25人のノートの使い方がまとめられた本です。
わたしのはご覧の通りあまりかわいくないのですが... みなさんのノートが素敵で、めくっているだけでもわくわくします。
書くことで頭をすっきりさせて、身軽に家事をする。そのためにぴったりな書籍です!
▼家事がラクになる! 魔法のノート術記事、いろいろ書いています♡
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。
*ご依頼・メッセージはこちらから
お問い合わせフォーム
▼お仕事・取材のご依頼の前に必ずご確認くださいませ。
▼Instagramやってます…✨
https://www.instagram.com/rinca_fukafuka/
▼トラコミュを作ってみました。
「暮らしを少しずつ整えていく」。そのためにしていることがあればぜひ教えてください。
明日のためにできるシンプルなこと
「おかえり」
玄関を開けると、航くんがぱたぱたと走ってきた。「ただいま」と言いながら、少しだけ気持ちが楽になるのを感じる。
シャワーを浴びてリビングへ入ると、夕飯のしたくができていた。炊き込みごはんに肉じゃが、揚げとわかめの味噌汁、きゅうりの酢の物、そして胡麻豆腐。
「なんだか、胃袋をつかみたい女子みたいなごはんね」
「珍しく辛らつだね。
一汁三菜、初挑戦したんだ。胡麻豆腐もはじめてなんだけど、案外簡単で驚いたよ」
航くんはにこにこして言う。
「航くん、いつもごはんを作ってくれてありがとう。私、居そうろうなのに」
「エリカもたくさん作ってくれてるじゃん。うまいし、俺とは違うメニューが多いから参考になる。
今日は友だちと会ったんだよね。楽しかった?」
「うん」
「…ほんとうに?」
航くんが私の顔をのぞき込む。私は驚いて、はっと顔を上げた。
それから「ほんとうは、ちょっともやもやした気持ちになった」と打ち明けた。
「花夜子は、中学校のころからの友だちなの。みんなが振り向くような美少女でね、旦那さんもすごく格好いい。
漫画とかで靴箱から手紙が落ちてくるのあるでしょう。あれを現実にやってしまうような人。
ふたりとも私の同級生」
「エリカが旦那さんのこと、好きだったとか?」
「まさか! めっそうもない」と私は叫んだ。
「優くんと私なんかが釣り合うはずがないよ。だから、ほんとうに、好きだとか、そういうことを考えたことさえない。
それを言ったら花夜子ともそうなんだけど... きっかけがなかったら、たぶん、遠くから見ているだけだったと思う。
花夜子と優くんは、パズルのピースみたいに、かちっとはまる、そういう夫婦なんだ。最初から結ばれるのが運命だったみたいに、少女漫画をそのまま現実にしたみたいに。」
「じゃあ、どうして浮かない顔をしてたの」
「花夜子のことがすごく好きで、ずっと憧れてきたの。でもね、一緒にいると苦しくなることがある。自分のことがきらいになるの。
私は花夜子みたいに華がないし、唯一の取り柄である勉強でだって一度も勝てたことがないから」
「花夜子さんに勝ちたいの?」と航くんが尋ねる。
私はびっくりして、それからやや考え込んで、「気がつかなかったけれど、そういう願望があるのかな」とつぶやいた。
「だとしたら、ますます自己嫌悪に陥るよ。花夜子とは親友なのに、そんなふうな気持ちを持っちゃうなんて」
「いいじゃん、ライバルってことだよ。ライバルはさ、敵同士ってわけじゃなくて、お互いにとって不可欠な存在なんだ。相手がいるから自分も成長していく、そういう感じ」
「私は花夜子のお陰で成長するかもしれないけれど、逆はきっとないよ」
私が言うと、航くんはぷりぷりして「自分を卑下してばっかりの人にはデザートは無しです」と、作っておいてくれたらしい、プリンを下げてしまった。
その夜はなかなか寝つけなかった。
定期的にこういう、いやな自分と向き合わなければいけない時期がやってくる。彼のことや千字教団のことみたいに、相手があって悩むことはまだいい。
憎んだり、怒ったりすればいいだけだし、楽しかったり、家に帰ったりしたら一時的に忘れられる。
でも、自分のことがいやになったときはすごく辛い。「自分」は消えないからだ。いつでもそこに自分がいることで、いやな気持ちが頭から離れない。
何度寝返りを打っただろう。眠れなくてまっ暗なキッチンへ向かった。冷蔵庫にふせんが貼ってある。
「プリン、自信作です」
航くんの手作りプリンは、甘さ控えめで、手作りらしい素朴な感じでおいしかった。
ふせんの裏をめくると「エリカにはエリカのいいところがある!」と大きな文字で書いてあって、思わずくすりと笑ってしまった。
年明けからいろんなことがあった。
でもこうして、落ち込んでもすぐに浮上できるのは、間違いなく航くんのおかげなのだ。
「帰りたくないな...」
気づくと、願望が口からこぼれていた。この家を出るときのことを思うと、胸のあたりがきゅうっと掴まれるような感じがした。
この記事が気に入っていただけたら、
“応援の1クリック”をお願いします♡
更新の励みになります。
にほんブログ村
※ブログへの応援ポイントのようなものです。
1日1回(1端末につき)押していただくとポイントが入り、
ブログサイト内での順位が上がります。
そうすると色々な方に読んでいただくきっかけに。
▼こちらも参加しています
人気ブログランキングへ
▼わたしのノートが書籍に掲載されました!
▼amazon
家事・料理・家計簿・子育てをテーマに、25人のノートの使い方がまとめられた本です。
わたしのはご覧の通りあまりかわいくないのですが... みなさんのノートが素敵で、めくっているだけでもわくわくします。
書くことで頭をすっきりさせて、身軽に家事をする。そのためにぴったりな書籍です!
▼家事がラクになる! 魔法のノート術記事、いろいろ書いています♡
原本を作っておけば使いまわせる《基本の間取り図》
迷わない「おそうじレシピ」を作ろう
残しておきたい資料は「ゲージパンチ」でまとめよう
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。
*とっておき家事とは?
毎日その日の記念日や誕生花、あるいはその時期にやっておきたい家しごとなどを1日1つ行なっていくものです。内容は、いわゆる家事だけでなく、季節イベントの準備やお付き合い、家族と楽しく過ごす工夫・・・など幅広く設定しています。
*初めましての方はこちらへどうぞ(^^)
このブログの目次と、自己紹介です。
毎日をカラフルにするとっておき用語集
「自己紹介で使う30の質問」を通して振り返る2015年
*レオパレス21情報サイト「ひとり暮らしLab」連載記事のご紹介
連載《片づけが好きになるヒント》はこちら。
http://hitorigurashi-lab.com/author/rinca
*ESSE online でも連載中!
https://esse-online.jp/esse_author/三條凛花
*ご依頼・メッセージはこちらから
お問い合わせフォーム
▼お仕事・取材のご依頼の前に必ずご確認くださいませ。
▼書籍化をご検討いただける場合こちらをご覧くださいませ。
▼Instagramやってます…✨
https://www.instagram.com/rinca_fukafuka/
▼トラコミュを作ってみました。
「暮らしを少しずつ整えていく」。そのためにしていることがあればぜひ教えてください。
明日のためにできるシンプルなこと