今日、1月31日のとっておき家事は《動線研究(6)》でした。
ライフスタイル変化によってリバウンドしつつあるので、収納を0から考えることに。まずは部屋のなかでしている「行動」を分析し、現状分析をしてきました。
今日のテーマは、もう1段階前くらいにやっておくべきだったなあと思いましたが、「行動と場所のひもづけ」です。
間取り図を書き、よくしている行動を、「どの場所でしているのか?」について色分けしてみました。
これをすると、余分にいろいろなところを回っているなど、ムダが見えてきます。
たとえば、部屋の右側に「オレンジ色の○」マークが2つあります。これは、娘のミルクを用意するときに作業する場所です。
最初に戸棚からミルクとほ乳瓶を出し、それからキッチンでお湯を入れます。今はこの2つのアクションで済んでいますが、以前は魔法びんを部屋左端の棚の上に置いていました。
そのため、ミルクができあがるまでの「動き」の回数がものすごく多かったのです。わかりやすいと思うので図を載せてみます。
改善前はほんとうにむだな動きばかりでした。
今は2回動くだけで作れますが、理想は1回ですべてが済むことです。
さて、今回は「粉ミルク作り」の流れをご紹介しましたが、それだけではなく、いろんな行動に言えることだと思います。
たとえば「掃除をする気が起きない」というのも、こんなふうに、何度も動いてからはじめて掃除をスタートできるような収納になっているからなのかもしれません。
収納を考えるにあたって、「行動ごとの”動き”」を分析するのは、とても大切なことだと考えています。
365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』
*関連記事*
収納を崩さなければいけなくなったときに。
収納を崩さなければいけなくなったときに・その2
収納を崩さなければいけなくなったときに・その3
収納を崩さなければいけなくなったときに・その4
収納を崩さなければいけなくなったときに・その5
ライフスタイル変化によってリバウンドしつつあるので、収納を0から考えることに。まずは部屋のなかでしている「行動」を分析し、現状分析をしてきました。
今日のテーマは、もう1段階前くらいにやっておくべきだったなあと思いましたが、「行動と場所のひもづけ」です。
今日のとっておき家事ノート
間取り図を書き、よくしている行動を、「どの場所でしているのか?」について色分けしてみました。
これをすると、余分にいろいろなところを回っているなど、ムダが見えてきます。
たとえば、部屋の右側に「オレンジ色の○」マークが2つあります。これは、娘のミルクを用意するときに作業する場所です。
最初に戸棚からミルクとほ乳瓶を出し、それからキッチンでお湯を入れます。今はこの2つのアクションで済んでいますが、以前は魔法びんを部屋左端の棚の上に置いていました。
そのため、ミルクができあがるまでの「動き」の回数がものすごく多かったのです。わかりやすいと思うので図を載せてみます。
改善前はほんとうにむだな動きばかりでした。
今は2回動くだけで作れますが、理想は1回ですべてが済むことです。
さて、今回は「粉ミルク作り」の流れをご紹介しましたが、それだけではなく、いろんな行動に言えることだと思います。
たとえば「掃除をする気が起きない」というのも、こんなふうに、何度も動いてからはじめて掃除をスタートできるような収納になっているからなのかもしれません。
収納を考えるにあたって、「行動ごとの”動き”」を分析するのは、とても大切なことだと考えています。
365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』
1月31日 ポテトサラダ(3)
▼0話目から読む
http://365kaji.blog.jp/archives/20162017.html
彼らがいると、学内のどんな場所でもぱっと華やいだ。遠くからでもすぐにわかる。楽しそうにほほ笑み合うメグと翔太。かつての友人たち。
いつも笑い声が響いていた。そこはかつて、私の居場所だったはずなのに、今では違った。 彼らの姿を目に止めると、私はさっと身を隠すようになっていた。
みんな目を引く人たちだった。私が「悪者」になってしまったから、きついことも言われているのだろうけれど、もともとの性質としてはみんな気持ちのいい人たちだったと今でも思う。
あれから秋になり、冬になり、年が明けた。気づくといつも一人でいるようになっていた。(優くんとは一緒だけれど、花夜子は学部もキャンパスも違うのだ)
その日、私はひどい腹痛を覚え、何度もトイレで吐き、ずるずると這ってベッドまで戻るのをくり返していた。
花夜子に電話をして、授業で配られるレジュメを1枚余分に取ってもらうよう、優くんに頼んだ。
どんどん具合が悪くなっていく。病院に行きたいけれど動くこともままならない。こんな体調になるとは思わなかったから、軽く食べられるようなものもないし、飲みものもない。
どれくらい時間が経っただろう。おいしそうなにおいで目を覚ましたのは。
霞む目を、思わず見開いた。キッチンに立っているのは、メグだったのだ。ふらふらと身体を起こすとメグが「鍵の場所、変えてなかったんだね」と言った。そして、ばつが悪そうな顔をして「起きる前に帰りたかったんだけど」と付け加えた。
「不用心だから、あんまり人に教えないようにしなよ」
「なんでいるの」
私はかすれる声でそう言った。
「絶対に授業を休まないエリカがいないから、気になって佐々木くんに聞いたの。寝込んでるって。それで、様子を見に来ただけだよ」
うつむきながら、メグは「とりあえず適当に作っていくから。食べられそうだったら食べてね」と言った。
言いたいことがたくさんあったけれど、高熱が出ていたのだろう。気づくとふっと意識が途切れていて、目を覚ますと朝だった。メグの姿はなかった。
気持ち悪さは嘘のように消えていた。よろよろと起き上がって、カーテンを開ける。快晴だ。
夢かとも思ったけれど、テーブルの上にはたくさんのポカリスエットとフルーツ缶が積み上がっているので現実の出来事のようだ。冷蔵庫にはぎっしりとタッパーが並んでいる。ひとつ一つに手書きのラベルがつけられていた。
一番手前にあったものを開けた。ポテトサラダだ。風邪のときに食べるごはんではないけれど、私の好物だと覚えていてくれたのだろう。
行儀悪く、スプーンでそのまますくって食べる。酸味がなく、まろやかなポテトサラダ。具はコーンとツナ。ちょっとだけ胡椒がきいている。
おいしい。そして、なんだか悔しい。
憎む気持ちだけでいられたらどんなにらくだったんだろう。裏側にあるメグの気持ちだとか、言いづらかったであろう状況だとか、今彼女が抱えているかもしれない罪悪感とか。私が目をそらしていた、そういうものを考えるとぐっと胸が締めつけられる。
でも、だからといって許すことだってできない。正直なところ、翔太と付き合えなかったのは別にいいのだ。あの花火大会の日はショックだったけれど、意外とすぐに忘れられたことを考えると、そんなに好きじゃなかったのかもしれない。
でも、話してくれなかったことや、周りを味方につけたこと、事実がどうかはわからないけれど、憶測されるそういうことたちが許せなかった。
スプーンでもうひと口ポテトサラダを運ぶ。悔しいな、やっぱりおいしい。
それからひとしきり泣いた。
あれから10年近い歳月が流れた。私のなかの気持ちのくすぶりは、恥ずかしながら、収まったわけではない。
メグとはあれきり。お互いに声をかけることもなく卒業した。漫画だったら、ここでメグとの友情が復活するのだろうけれど、たぶん、会うことはもう2度とないだろう。そう遠くなく、翔太とは破局したとも聞いた。
メグがどんな会社に就職したのか、今結婚しているのか、子どもがいるのか。そういうことはわからない。でも、彼女はたぶん幸せなのだろうと思う。
そして、そうあってほしいと思う自分もいる。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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明日のためにできるシンプルなこと
いつも笑い声が響いていた。そこはかつて、私の居場所だったはずなのに、今では違った。 彼らの姿を目に止めると、私はさっと身を隠すようになっていた。
みんな目を引く人たちだった。私が「悪者」になってしまったから、きついことも言われているのだろうけれど、もともとの性質としてはみんな気持ちのいい人たちだったと今でも思う。
あれから秋になり、冬になり、年が明けた。気づくといつも一人でいるようになっていた。(優くんとは一緒だけれど、花夜子は学部もキャンパスも違うのだ)
その日、私はひどい腹痛を覚え、何度もトイレで吐き、ずるずると這ってベッドまで戻るのをくり返していた。
花夜子に電話をして、授業で配られるレジュメを1枚余分に取ってもらうよう、優くんに頼んだ。
どんどん具合が悪くなっていく。病院に行きたいけれど動くこともままならない。こんな体調になるとは思わなかったから、軽く食べられるようなものもないし、飲みものもない。
どれくらい時間が経っただろう。おいしそうなにおいで目を覚ましたのは。
霞む目を、思わず見開いた。キッチンに立っているのは、メグだったのだ。ふらふらと身体を起こすとメグが「鍵の場所、変えてなかったんだね」と言った。そして、ばつが悪そうな顔をして「起きる前に帰りたかったんだけど」と付け加えた。
「不用心だから、あんまり人に教えないようにしなよ」
「なんでいるの」
私はかすれる声でそう言った。
「絶対に授業を休まないエリカがいないから、気になって佐々木くんに聞いたの。寝込んでるって。それで、様子を見に来ただけだよ」
うつむきながら、メグは「とりあえず適当に作っていくから。食べられそうだったら食べてね」と言った。
言いたいことがたくさんあったけれど、高熱が出ていたのだろう。気づくとふっと意識が途切れていて、目を覚ますと朝だった。メグの姿はなかった。
気持ち悪さは嘘のように消えていた。よろよろと起き上がって、カーテンを開ける。快晴だ。
夢かとも思ったけれど、テーブルの上にはたくさんのポカリスエットとフルーツ缶が積み上がっているので現実の出来事のようだ。冷蔵庫にはぎっしりとタッパーが並んでいる。ひとつ一つに手書きのラベルがつけられていた。
一番手前にあったものを開けた。ポテトサラダだ。風邪のときに食べるごはんではないけれど、私の好物だと覚えていてくれたのだろう。
行儀悪く、スプーンでそのまますくって食べる。酸味がなく、まろやかなポテトサラダ。具はコーンとツナ。ちょっとだけ胡椒がきいている。
おいしい。そして、なんだか悔しい。
憎む気持ちだけでいられたらどんなにらくだったんだろう。裏側にあるメグの気持ちだとか、言いづらかったであろう状況だとか、今彼女が抱えているかもしれない罪悪感とか。私が目をそらしていた、そういうものを考えるとぐっと胸が締めつけられる。
でも、だからといって許すことだってできない。正直なところ、翔太と付き合えなかったのは別にいいのだ。あの花火大会の日はショックだったけれど、意外とすぐに忘れられたことを考えると、そんなに好きじゃなかったのかもしれない。
でも、話してくれなかったことや、周りを味方につけたこと、事実がどうかはわからないけれど、憶測されるそういうことたちが許せなかった。
スプーンでもうひと口ポテトサラダを運ぶ。悔しいな、やっぱりおいしい。
それからひとしきり泣いた。
あれから10年近い歳月が流れた。私のなかの気持ちのくすぶりは、恥ずかしながら、収まったわけではない。
メグとはあれきり。お互いに声をかけることもなく卒業した。漫画だったら、ここでメグとの友情が復活するのだろうけれど、たぶん、会うことはもう2度とないだろう。そう遠くなく、翔太とは破局したとも聞いた。
メグがどんな会社に就職したのか、今結婚しているのか、子どもがいるのか。そういうことはわからない。でも、彼女はたぶん幸せなのだろうと思う。
そして、そうあってほしいと思う自分もいる。
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毎日その日の記念日や誕生花、あるいはその時期にやっておきたい家しごとなどを1日1つ行なっていくものです。内容は、いわゆる家事だけでなく、季節イベントの準備やお付き合い、家族と楽しく過ごす工夫・・・など幅広く設定しています。
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このブログの目次と、自己紹介です。
毎日をカラフルにするとっておき用語集
「自己紹介で使う30の質問」を通して振り返る2015年
*レオパレス21情報サイト「ひとり暮らしLab」連載記事のご紹介
連載《片づけが好きになるヒント》はこちら。
http://hitorigurashi-lab.com/author/rinca
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