今日、5月14日(日本記念日協会認定の「袋物の日」)のとっておき家事では《紙袋を見直す》をテーマにしました。
部屋を片づけはじめた最初の頃に(*4年ほど前まで散らかった部屋でした)、家にある紙袋を見てみたら、100枚以上もありました。
片づけにはある程度勢いも必要で、『人生がときめく片づけの魔法』を読んだ直後だったこともあり、どんどん捨てることができました。
それから新しい紙袋が増えそうになると「持ち歩きたいかどうか?」で捨てるか残すかを決め、この数年はずっと10枚以下をキープしています。
紙袋はファイルボックスに立てて収納しています。
今回の見直しでは、この収納をすこし変更。取り出しにくかったので、個別フォルダーを使い、大きさごとに仕分けしました。
小さな変更なのですが、こうしたことを積み重ねていくと今年よりも来年、来年よりも再来年と、どんどん使いやすいオリジナルな収納ができていくと思います。
365日のとっておき家事 Story 『幽霊の花嫁修業』
5月14日 替えのきくもの
今日のとっておき家事ノート
部屋を片づけはじめた最初の頃に(*4年ほど前まで散らかった部屋でした)、家にある紙袋を見てみたら、100枚以上もありました。
片づけにはある程度勢いも必要で、『人生がときめく片づけの魔法』を読んだ直後だったこともあり、どんどん捨てることができました。
それから新しい紙袋が増えそうになると「持ち歩きたいかどうか?」で捨てるか残すかを決め、この数年はずっと10枚以下をキープしています。
紙袋はファイルボックスに立てて収納しています。
今回の見直しでは、この収納をすこし変更。取り出しにくかったので、個別フォルダーを使い、大きさごとに仕分けしました。
小さな変更なのですが、こうしたことを積み重ねていくと今年よりも来年、来年よりも再来年と、どんどん使いやすいオリジナルな収納ができていくと思います。
365日のとっておき家事 Story 『幽霊の花嫁修業』
5月14日 替えのきくもの
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http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html
かあさんを思い出す品はあまり残っていないけれど、いつも鞄のなかに入っている巾着袋のことはなんとなく覚えている。まだ幼かった花夜子にかあさんは「どの布がいい?」と、布を選ぶところからかかわらせてくれたのだった。
もちろん詳細にではなく、それこそパッチワークを作るように、小さな記憶のひとひらずつをかけ合わせて出てきた記憶なのだけれど、夕日、ミシン、裁縫箱、ほほに触れられたやわらかい手と石鹸のにおい、などが頭のなかにふわっと浮かんで消えていく。
花夜子はあまりものを捨てられないたちだ。ものには記憶が宿っている。それだけで十分に価値があるものだと思う。
紫鶴子さんからは、家を整えることについても指導を受けた。そしてわかったのは、花夜子は「価値があると思わないもの」も捨てられていなかったのだ。たとえば何年も前の古いレシート。壊れた電球。子どものころの日記帳や勉強のノート類。
面白いな、と思ったのは、引き出しなどを片づける場合でも、まずは一度すべて出してみると「これは必要」「これは要らない」というのが目に見えてわかるのだ。消耗品などを大量に持ちすぎているときは「替えがきく」というのがわかる。
それでも捨てられなかったら、当面どれくらい必要なのかがわかればいい。たとえばポケットティッシュ。街中でもらったものが増えていくのだけれど、外出時に持ち歩くなら、花夜子はほとんど外出しないので、3個ほどあったら数か月はなんとかなるだろう。
数えてみたら52個のポケットティッシュが出てきた。そのまま捨てるのは忍びなかったので、家中の拭き掃除に使うことにした。試しに蛇口をきゅっきゅっと磨いてみる。ふうん、ティッシュでから拭きするだけでも、こんなにつやつやに磨くことができるんだ。それは面白い発見だった。
もちろん決めかねるものもある。花夜子にとっての価値があるもの。これはジャンルとして分けづらくて、かあさんの巾着袋もそうだ。すっかり継ぎ接ぎだらけなのだけれど、これはどうしても手放したくない。
紫鶴子さんに怒られるだろうか、とびくびくしながら相談したら、意外なほどあっさりと「捨てなくてもいいですよ」という答えが返ってきた。
「まずはじめに、物理的に見て価値があるかを考えます。壊れていたり、多すぎたり、替えがきくものだったり。そういうものは機械的に捨てる潔さも大切です。でも、たとえば壊れているものでも直してでも使いたいと思うものがあるかもしれません。そうなれば『価値があるもの』といえます。
結局は自分の気持ち次第なのです」
その夜、花夜子は、また一つ、巾着袋のほころびを直したのだった。花夜子は手先が器用ではない。だから、これまでのつぎはぎはとても不格好だ。でも、これが花夜子にとってかけがえのないものの一つだとわかったら、もっとていねいに直してみたくなって、きちんとやり方を調べてから直してみた。
すると、これまでで一番きれいに直せて、もっと愛着が湧いた。
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もちろん詳細にではなく、それこそパッチワークを作るように、小さな記憶のひとひらずつをかけ合わせて出てきた記憶なのだけれど、夕日、ミシン、裁縫箱、ほほに触れられたやわらかい手と石鹸のにおい、などが頭のなかにふわっと浮かんで消えていく。
花夜子はあまりものを捨てられないたちだ。ものには記憶が宿っている。それだけで十分に価値があるものだと思う。
紫鶴子さんからは、家を整えることについても指導を受けた。そしてわかったのは、花夜子は「価値があると思わないもの」も捨てられていなかったのだ。たとえば何年も前の古いレシート。壊れた電球。子どものころの日記帳や勉強のノート類。
面白いな、と思ったのは、引き出しなどを片づける場合でも、まずは一度すべて出してみると「これは必要」「これは要らない」というのが目に見えてわかるのだ。消耗品などを大量に持ちすぎているときは「替えがきく」というのがわかる。
それでも捨てられなかったら、当面どれくらい必要なのかがわかればいい。たとえばポケットティッシュ。街中でもらったものが増えていくのだけれど、外出時に持ち歩くなら、花夜子はほとんど外出しないので、3個ほどあったら数か月はなんとかなるだろう。
数えてみたら52個のポケットティッシュが出てきた。そのまま捨てるのは忍びなかったので、家中の拭き掃除に使うことにした。試しに蛇口をきゅっきゅっと磨いてみる。ふうん、ティッシュでから拭きするだけでも、こんなにつやつやに磨くことができるんだ。それは面白い発見だった。
もちろん決めかねるものもある。花夜子にとっての価値があるもの。これはジャンルとして分けづらくて、かあさんの巾着袋もそうだ。すっかり継ぎ接ぎだらけなのだけれど、これはどうしても手放したくない。
紫鶴子さんに怒られるだろうか、とびくびくしながら相談したら、意外なほどあっさりと「捨てなくてもいいですよ」という答えが返ってきた。
「まずはじめに、物理的に見て価値があるかを考えます。壊れていたり、多すぎたり、替えがきくものだったり。そういうものは機械的に捨てる潔さも大切です。でも、たとえば壊れているものでも直してでも使いたいと思うものがあるかもしれません。そうなれば『価値があるもの』といえます。
結局は自分の気持ち次第なのです」
その夜、花夜子は、また一つ、巾着袋のほころびを直したのだった。花夜子は手先が器用ではない。だから、これまでのつぎはぎはとても不格好だ。でも、これが花夜子にとってかけがえのないものの一つだとわかったら、もっとていねいに直してみたくなって、きちんとやり方を調べてから直してみた。
すると、これまでで一番きれいに直せて、もっと愛着が湧いた。
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