このごろ、娘が早起きです。5時半ごろ、ふとんから一緒にふらふらと抜け出してテレビをつけると、ロシアのポテトサラダ【オリヴィエ・サラダ】が映っていました。

「あとでレシピを調べよう」と思ったまま、長年忘れ去られていたものでした。作ってみたいものをリストアップして【レシピくじ】にまとめておく。それが 今日、8月10日のとっておき家事テーマです。



スペインでホームステイをしていたことがあります。そのときに出されたポテトサラダ、あまり詳しくは思い出せないのだけれど、とてもおいしい。魚介類とたっぷりの野菜が入っていたのです。

レシピを聞いて、帰国後しばらくは自分でも作っていましたが、その当時のメモをなくしてしまい、さっぱりわかりません。

「これはなんという料理?」とママに聞くと「これはロシア風ポテトサラダよ」と答えが。
それをヒントに検索して一番近いと思ったのが【オリヴィエ・サラダ】でした。

和食が好きで、1日1~2食は必ず用意しています。
でも世界の料理にも憧れる。そこで今日、8月10日のとっておき家事では《作ってみたい「世界の料理」をリストアップする》をテーマにしました。

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テレビを見たあと「ロシア料理」を作ってみたくなり、家にあるもので作れるレシピを探したのがこちら



材料はいつも家にあるものでできるし、作り方もかんたん。でもヨーグルトの酸味が苦手でした。
離乳食用に常備している無糖のものを使ったからかもしれません。もう少し研究の余地がありそう。


今日のとっておき家事ノート

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世界の料理を調べて、作りたいものをピックアップしました。結構膨大な量になりそうなので、キリのいいところでいったん終了。

参考になるサイトはこちら!

旭化成ホームプロダクツ:世界の料理
山崎製パン:世界の朝食



365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』

8月10日 団欒


▼0話目を読む/1日1話目安で更新しています
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html




「あたしの家はね、家族の団らんっていうのをすごく大切にしていたの。家族の心が一つならいつでも幸せになれる。父さんと母さんはいつもそう言っていた。

でも、それは団らんっていう良い言葉を当てはめているだけで、実際にはそれぞれの心なんてばらばらだったのよ」

貴美恵はそうつぶやいた。

「家族にはそれぞれ役割があった。みんなで家事を分担していたの。母と姉が料理。父と私が掃除。妹が洗濯。みんなでやれば早いからと、それぞれ自分の仕事をして、団らんの時間を作る必要があった。

私たちには愚痴をいうことは許されなかった。それは悪いことだから。
家族の場では楽しい話しかしてはいけない。お互いに思いやりを持って接しなければいけない。暗い感情を持ち込んではいけない。

あなたも知っている通り、私は醜いわ。メイクや髪型で大分誤魔化すことができているけれど、当時はほんとうに、どうしようもなかった。幸い、私には友だちもいたし、いじめられることはなかったけれど。

妹は違った。容姿のことでいじめられて悩んでいたけれど、家族には相談できず、悩み抜いたすえ、ある日突然消えた。今も見つかっていない。

私はもう東京の大学に進学していたから、急いで家に帰ったんだけどね、それでも両親は『いつまでも待ち続けよう』とか『残された家族のこころを一つに』なんてばかげたことを言っていたわ。

私もその雰囲気を作っていたのだから、人のことは言えないけれど、あのとき、姉が感情を吐き出せる場があれば、家族のなかにそういうところがあれば、ずいぶん違ったんじゃないかと思った。

妹がいなくなったことで、私は偽物の団らんに気づけた。

どんな言葉を当てはめるかで人が感じる印象は違う。良い言葉を当てはめておけば実態が違ったとしても『そんなものなのかな』と思うし、逆もある。人間って単純なのよ」

古い小屋のようだった。
私は縛られた両手をなんとかほどこうとしてもがいていた。口には布を噛まされていて声が出せない。ただ、冷えないようにとの配慮だろう。たっぷりのクッションのうえに座らされていて、そばには毛布なども置かれていた。

「ここのところ、私と話していて、あなたはどんなふうに感じた? 完全にではなくても、周りのことを信用できなくなったんじゃない?
旦那への不信感。花夜子への劣等感や悪感情。そういうものを呼び覚まして、あなたを孤独な気持ちにさせられたかしら」

私はどきりとした。
花夜子がいつもと違う雰囲気で電話をくれたとき、すぐに切ったのは、そういう気持ちもないわけではなかったのだ。貴美恵の言葉が尾を引いていたのだ。

貴美恵は笑う。いつもと違う濃いボルドーの口紅。髪の毛はてきとうに後ろで束ねてあり、目の下にはくまがある。

「どうしてこんなことをするの? と、言いたそうね。でも、エリカには、聡明なあなたには、なんとなく察しがついているんじゃない? 」

貴美恵は目を閉じて、忘れていたその調べを口にした。

 死んでも渡さん
 わが子らを
 西のものにも
 東のものにも


ぴしゃりと水をかけられたような冷たさが全身に走って、動けない。
この小屋で目を覚ましたときから頭のなかに浮かびはじめていた、最悪の答えが目の前にあった。


「ふふ、なつかしいでしょう?」

貴美恵は目尻を下げてほほ笑む。

「私もいたのよ、大晦日、あの日、あの場所に。

あなたが来ることは知らなかったしぎょっとした。ショックも受けた。あの方の息子と結ばれるのがあなただなんて思いもしなかったから。だって私も『北のもの』ですもの。もしかしたら資格があるかもしれないって、夢見ていたのよ」


そのとき扉が開き、光が目をついた。
しゃっきりと立ったシルエットに見覚えがある。

光のなかをこちらに向かってくるのは、私の、元婚約者だった。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。


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