『スケジュール』というのは、私が家事を効率的に進めるために作っている”計画表”のようなものです。著書『時間が貯まる 魔法の家事ノート』で書いています。

メソッドは変えませんが、いろいろな機能を追加してみました。
A4用紙2枚(両面印刷)を使って、見開きで8シートを盛り込んだ『スケジュール』。

計画を立てるのがとても苦手な私の、「ラクに計画が作れる」魔法のシートです。



今日、9月1日のとっておき家事は《家事ノート『スケジュール』のアップデート》でした。

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上まん中の2枚が著書で紹介している『スケジュール』です。これはいつもの。
もちろんこれだけでも使えますが、もっとよくばりに、かつ効率的に動きたい、と思ったときに、先の見通しを立てたくなりました。

今週、今月、来月、いつか。大きな単位のものをまとめやすくするため、こうして枠を作っています。

まずは今月の目標



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開いたとき最初に目に入るのは「今月の目標」です。
あらかじめ枠が作ってあるので「Sptember」と「2017」、そして、質問に答える要領でカテゴリごとのキーワードだけを手描きしています。

メモ欄




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ページをめくると、こんなふうにとじてあります。
左が「いつかすることリスト」、右が「アイディアリスト」。

いつもの『スケジュール』



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開くといつもの『スケジュール』です。見開きで1か月分のすべての家事予定を管理できます。

両側は週間計画を立てるための枠です。ここにあらかじめ「今週雨の日は?」「今週のイレギュラーな予定は?」など質問(のキーワード)が書いてあるので、答えれば1週間のざっくりした計画が立てられます。

来月の予定



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家事ノートには先の予定を記入するページがありません。
そこで「来月の予定」を書くページを作りました。月初、スケジュールをコピーしたら、ここに翌月分の日付を書き込み、先の予定をメモしておきます。
たとえば「消防点検」「~ちゃん誕生日」「予防接種」など。


8枚のシートで先の見通しが立てやすくなった『スケジュール』。
ますます使いやすくなりました。


365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』

9月1日 夏の果ての怪談・後編


▼0話目を読む/1日1話目安で更新しています
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html




今、一体何時なのだろう。部屋の暗さからすると、まだ夜中だと思う。

隣に航くんがいない。
暑がりの彼は、夜中に起きて、寝ぼけて床で寝てしまうことがあるので、恐らく今日もそれだろう。

嫌な記憶を夢に見たせいか、高めに設定してあるものの冷房はついているのに、身体はじっとりと汗ばみ、のどが渇いていた。
起き上がろうとしてはっとする。体が動かない。ベッドに貼り付けられたようになって、手足がぴくりとも動かない。声も出ない。目だけがなんとか動く、そういう感じだ。

ああ、もしかして、これがいわゆる「金縛り」というやつか。でもあれは科学的に証明できるとなにかで読んだ気がする。そう、私は楽観的に考えていた。
気色悪さがあるけれど、別に怖いものではないはずだと。

ところが、響き渡ってきたのだ。
頭に直接入り込んでくるように、千字教団のあの歌が。

死んでも渡さん
わが子らを
西のものにも
東のものにも


ふいに、足首に痛みを感じた。ぎりぎりとなにかが食い込んでくるような。
恐るおそる足のほうに目をやった。すると、ちょうど足元に影が。波打つ異様に長い黒髪をした女がいる。打たれたように心臓がびくんとなるのを感じた。

ベッドにちょうど腕を乗せるような形でもたれかかったその女こそが、私の足を掴んでいて、引っ張っているのだ。叫びたいのに声が出ない。

私は足元へ向けてずるずると引きずられていた。実際には移動していない。たとえば身体がさなぎで、そこから中の幼虫が脱皮するような感じ。魂を引き抜こうとしているのだと直感的に思った。感覚だけがどんどん足元に近づいていく。女の目は髪に隠れて見えないけれど、近づくにつれてまっ赤なくちの端が引き上げられていくのがわかる。

引きずり降ろされる!
そうしたらこの子が取られてしまう!

理由はわからないが、そういう直感があった。
私は焦り始めた。逃げ出したくて全身にぐっと意識を向けるけれど、声は相変わらず出ないし、身体も動かない。

昔見た映画で、殺人鬼が手にかけた女性の足を引っ張って歩いて行くシーンがあった。血まみれの女性を上から見下ろしたカット。きっと今、そういうふうになっているのだろう。

唯一動く目をぎゅっとつぶった。

なにか、なにか助かる方法は。せめて航くんに気づいてもらえたら。


そのとき、暗闇のなかに映像が浮かび上がってくるように、幼いころから慣れ親しんだ神社の境内が見えた。そういうこともはじめてで驚いたけれど、時間がなかった。夢中でそこに向かって祈った。助けてください、と。

次の瞬間、ぱっと足首を掴んでいた感覚が消えた。
動くようになった身体でまずしたのは、ふとんで全身を隠すことだった。それから身体をぎゅっとまるめた。

どれくらい経っただろう。息苦しくなってきたので、恐る恐るふとんを出た。女の姿はない。航くんは、ベッドのすぐ下で大の字になって眠っている。
いつも通りの部屋だ。

あの直感はなんだったのだろう。
もし引きずり降ろされていたら、本当にこの子は取られてしまったのだろうか。あの女は誰?

さまざまな疑問が浮かび上がってきたけれど、どっと疲れてしまい、ふとんに戻った。寝る前に、あの神社の風景を目の裏に描いてみた。もちろん、さっきのように鮮明に描き出すことはできない。

もし神様が助けてくれたのなら。
「ありがとう」と心のなかで言うと、ふいにまどろみがきて、眠りに落ちていった。

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▼はじめての著書です。ノートを使って家事のストレスをなくそうというもの。
この本では紙のノートをすすめていますが、ノートはどんなものでもいいですし、Evernoteなどのクラウドサービスでもご自分にあったやり方でどうぞ。
また、「ノートを書くのは苦手」という方にも役立つ情報を盛り込むよう心がけました。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。


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