帰省をするときのすべてが詰まった「栞」を作ってみようと考えています。
作業ボリュームが多そうなので間に合うかはわからないけれど.. まずはこれまでも作っていた「持ち物リスト」の見直しから。



今日、12月6日のとっておき家事では《持ち物リストのテンプレを作る》をテーマにしました。


今日のとっておき家事ノート

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これまではEvernoteで作っていました。
このやり方の良いところは、スマホがあるだけでかんたんにチェックを入れられること。持ち物を確認しながらチェックをしていくことで忘れものがなくなります。

▼実際に使用していたもの

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難点は、スマホだとこのようにきれいに表示されず、とても見づらくなってしまうことです。

それならば、原本を作っておき、印刷して、その他の情報(交通機関のスケジュールなど)と合わせてまとめ、旅行の栞形式にしてはどうだろう? と思い立ちました。

旅行時にしおりを作ると、効率的で楽しく回れる実体験から、帰省にも応用できたらと思っています。

このリストに関しては、学生時代からブラッシュアップしてきて、私なりの作り方のポイントがいくつかあります。

①ヒト別✕鞄別にすること
②チェックボックスを2つずつ用意し、行きと帰りそれぞれチェックできるようにすること
③当日朝に入れるものをひと目でわかるようにすること



手書きのものに着手してみます。


トランク



365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』

12月6日 芋ようかん


▼0話目を読む/1日1話目安で更新しています
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html




 遅い夕食のあと、航くんと二人でソファに沈み込み、2人分買ってきた本を読んでいた。前作からひと月も経たないうちに発売された相楽シスカ (※佐々木 優) の新刊は、これまで続けてきた転生シリーズの完結編だった。


読み終えたのはほぼ同時だった。 

「なんだか、……なんともいえないな」

先に切り出したのは航くんだった。

「ちょっとお茶を淹れてくるね」と私も立ち上がり、温かいほうじ茶を淹れ、作ってあった芋ようかんを出した。柔らかく茹でて裏ごししたさつまいもに、煮溶かした粉寒天と砂糖を加えて固めるとできる簡単なおやつだ。



これまでの作品はすべて、異世界での冒険譚だった。そのファンタジックな世界から一変して、現代の日本に舞台が移り、突飛な設定が明かされる。

幼なじみだった主人公とヒロインは、幼い頃家族合同で遊びに訪れた山で道に迷う。
廃神社で雨宿りをしたことをきっかけに、邪神に見初められた彼女を救うため、神の仕掛けた罠に立ち向かうのだ。

彼女が自ら命を絶てば、神は彼女を手中におさめることができる。当時はわからなかったものの、どうやらそういうルールがあるらしい。だから彼女を追い詰めるような出来事ばかりが起こっていく。

ただ、神にできることには制限がある。さらに言うとこの世界できちんと祭られていないその神の力はとても弱く、だからこそ自分の意思が及ぶ箱庭(別世界)へと飛ばす必要があったのだという。

主人公はヒロインとともに神隠しにあい、異世界へと飛ばされてしまう。そこからは私も読んできた通りで、さまざまな世界でふたりが協力して生きていく、一生の物語が紡がれてきたのだ。


最初の神隠しのあと、別な世界で寿命を全う(おそらく戦いのなかで命を落とした場合も)すると現世に戻ってくることがわかった。ところが、何十年も生きたあとだというのに、この世界では神隠しにあったと騒がれることもない、ほんの数分の消失だったのだ。

幼い子どもの体に、何十年も生きた魂。その矛盾を抱えながら生活していくなか、神隠しは忘れた頃に何度も起こっていく。

やがて主人公はあることに気がつく。こちらに帰ってくるたび、ヒロインに起こる変化だ。彼女は神隠しのたびに別な世界で身につけた力を持ち帰っており、そして一方で記憶や生活力が少しずつ奪われているようなのだ。

5度目の神隠しの直後、身内をなくしたことで彼女の心はついに壊れてしまう。
主人公と彼女の生きた時間は、向こうの時の流れで300年を超えていた。彼女は5つの能力を手にしており、それと引き換えになのかもう、異世界での出来事をなにも覚えていなかった。

手にした能力のほとんどは意識しなければ生かせるようなものではなかったので、主人公はすべてを忘れたヒロインをただそばで見守ることに決めた。


結末は描かれていなかった。
そう、なんともいえないと思ったのは、これまでになかった突飛な設定だけでなく、煮え切らない終わりのせいだ。

彼の作風というのは、目の前にその世界やそこで生きる人たちが浮かんできそうなリアリティのある描写と、美しく織り込まれた伏線で構成されていた。そして何よりも、どんなときでも最後に光が見えるのだ。
でもそれがこの最終巻では見えなかった。


まるでまだ途中でしかないようだ。
私たちは無言で芋ようかんを口に運び、あくびをしながら、もう一度最終巻をはじめから読み直しはじめた。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。


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