4日間かけて考えてきた「帰省の栞」。
帰省する前や、現地での行動をラクにするために作成したものです。印刷ミスがあったので引き続き「試作」ですが、まずは書き込んでみることにしました。
全16ページの「帰省の栞」。
持ち物リストや衣類リスト、スケジュール表、おみやげリストなど、枠だけを作って印刷してあり、これに書き込むことでそんなに時間をかけずに帰省のプランニングができるというものを目指しました。
▼持ち物リスト
▼行きたい場所リスト
▼今日の「とて家事ノート」には、この「帰省の栞」をどのように管理するかというルールを書き込みました。せっかく良いものができあがっても、管理方法がきちんとできていなければ、来年以降生かせないからです。
試し書きをして気づいたのは、
・書くだけで当日が楽しみになる
・これまでデジタルやメモなど分散していた情報が1か所にまとまることで便利
・てのひらサイズなので当日も便利そう
ということ。
とにかく「楽しかった」です。
365日のとっておき家事 Story 『幽霊の花嫁修業』
帰省する前や、現地での行動をラクにするために作成したものです。印刷ミスがあったので引き続き「試作」ですが、まずは書き込んでみることにしました。
全16ページの「帰省の栞」。
持ち物リストや衣類リスト、スケジュール表、おみやげリストなど、枠だけを作って印刷してあり、これに書き込むことでそんなに時間をかけずに帰省のプランニングができるというものを目指しました。
▼持ち物リスト
▼行きたい場所リスト
▼今日の「とて家事ノート」には、この「帰省の栞」をどのように管理するかというルールを書き込みました。せっかく良いものができあがっても、管理方法がきちんとできていなければ、来年以降生かせないからです。
試し書きをして気づいたのは、
・書くだけで当日が楽しみになる
・これまでデジタルやメモなど分散していた情報が1か所にまとまることで便利
・てのひらサイズなので当日も便利そう
ということ。
とにかく「楽しかった」です。
365日のとっておき家事 Story 『幽霊の花嫁修業』
12月19日 お米の研ぎ方
▼0話目を読む/1日1話目安で更新しています
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html
「私も子どものころに一度入ったきりなんだけどね、確か、おばあちゃんの部屋には、屋根裏部屋に通じる隠し階段があったの。天井から降りてくるもので......」
はじめて入る紫鶴子さんの部屋は、入院してからそのままになっているらしく、乾いた本のにおいがした。本棚に積もった埃をみたら、紫鶴子さんはすぐにでもはたきを取り出してきそうだと思った。
夕方の光が部屋に差し込み、よく使い込まれた古い机の上で、金色の水溜まりのように光っている。光のなかには、無数のほこりがきらきらと輝いている。
瞳子さんが背伸びをして、天井に箒の柄をひっかける。かちり、と音がして、天井の板が一枚、蓋のように開いた。瞳子さんはそこからはしごを下ろして、私に手招きをした。
はしごを登っていくと、薄暗い、もので溢れた部屋があった。小さな人形に、うず高く積まれた絵本、女の子の洋服。
「なんだかお墓みたい」と、瞳子さんが眉をひそめた。
紫鶴子さんらしからぬ部屋だとわたしも思った。雑然として、窮屈で、ものが押し込められている。部屋のなかから怒りのような悲しみのような、そういった感情の残滓が漂ってくる。
擦り切れてぼろぼろになった絵本を手に取った。表紙に描かれているのは、金色のうさぎ。裏表紙には「かづこ」とつたない文字で書かれている。
「ここには、おばさんのものが隠されていたのね」と瞳子さんが言った。
そのノートは、窓辺に置かれた小さな箱の中におさめられていた。表紙には青い鳥と蝶が描かれていて、おそらく海外の、アンティークのノートだと思う。
1ページ目に書いてあったのは「お米のとぎ方」だった。
紫鶴子さんのレシピノートは、母のために書かれたもので、若くして駆け落ちした母にきちんと家事を伝えなかったことの後悔と、紫鶴子さんが生活しながら身につけてきた家事の基本や、こつがみっちりと書き込まれていた。
そして、1ページにつき1行、日記があった。
これを読むと、紫鶴子さんがどんな思いで日々を過ごしていたのかがよくわかった。
紫鶴子さんにもう一度会いたい。
でも、いくら見渡しても、紫鶴子さんの幽霊は、もうどこにもいないのだ。
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▼12/8発売の新刊です。このブログのメインテーマである「とっておき家事」を、どなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる公式ガイドブックとしてつくりました。
エッセイはもちろん、イラストも担当しています。
▼はじめての著書です。ノートを使って家事のストレスをなくそうというもの。
この本では紙のノートをすすめていますが、ノートはどんなものでもいいですし、Evernoteなどのクラウドサービスでもご自分にあったやり方でどうぞ。
また、「ノートを書くのは苦手」という方にも役立つ情報を盛り込むよう心がけました。
時間が貯まる 魔法の家事ノート [単行本(ソフトカバー)]
↑ Amazonでもご購入いただけます。
重版出来! 5刷です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。
*ご依頼・メッセージはこちらから
はじめて入る紫鶴子さんの部屋は、入院してからそのままになっているらしく、乾いた本のにおいがした。本棚に積もった埃をみたら、紫鶴子さんはすぐにでもはたきを取り出してきそうだと思った。
夕方の光が部屋に差し込み、よく使い込まれた古い机の上で、金色の水溜まりのように光っている。光のなかには、無数のほこりがきらきらと輝いている。
瞳子さんが背伸びをして、天井に箒の柄をひっかける。かちり、と音がして、天井の板が一枚、蓋のように開いた。瞳子さんはそこからはしごを下ろして、私に手招きをした。
はしごを登っていくと、薄暗い、もので溢れた部屋があった。小さな人形に、うず高く積まれた絵本、女の子の洋服。
「なんだかお墓みたい」と、瞳子さんが眉をひそめた。
紫鶴子さんらしからぬ部屋だとわたしも思った。雑然として、窮屈で、ものが押し込められている。部屋のなかから怒りのような悲しみのような、そういった感情の残滓が漂ってくる。
擦り切れてぼろぼろになった絵本を手に取った。表紙に描かれているのは、金色のうさぎ。裏表紙には「かづこ」とつたない文字で書かれている。
「ここには、おばさんのものが隠されていたのね」と瞳子さんが言った。
そのノートは、窓辺に置かれた小さな箱の中におさめられていた。表紙には青い鳥と蝶が描かれていて、おそらく海外の、アンティークのノートだと思う。
1ページ目に書いてあったのは「お米のとぎ方」だった。
紫鶴子さんのレシピノートは、母のために書かれたもので、若くして駆け落ちした母にきちんと家事を伝えなかったことの後悔と、紫鶴子さんが生活しながら身につけてきた家事の基本や、こつがみっちりと書き込まれていた。
そして、1ページにつき1行、日記があった。
これを読むと、紫鶴子さんがどんな思いで日々を過ごしていたのかがよくわかった。
紫鶴子さんにもう一度会いたい。
でも、いくら見渡しても、紫鶴子さんの幽霊は、もうどこにもいないのだ。
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また、「ノートを書くのは苦手」という方にも役立つ情報を盛り込むよう心がけました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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