今日、12月27日のとっておき家事では《「今月の課題図書」を選定する》をテーマにしました。


小学生のころ、夏休みと冬休みの前には毎回、推薦図書のチラシが配られました。
これは課題図書というよりも、任意なのです。「読んでみましょう!」というだけで、買わなくてもいいし、読んでも発表したりしなくてもいい。

1シーズンで6冊の推薦図書があったのですが、父は6年間、そのすべてを買ってくれていました。

(合計すると1年に12冊、6年で72冊も買ってもらってたんですね......! 特に裕福な家というわけでもなかったので、数の多さに改めて驚きました)

私は本を選ぶとき「タイトル」か「表紙の雰囲気」で決めることが多く、子ども時代は「表紙の絵が好みかどうか」が一番の大事なポイントでした。また、物語と実用書(当時から好き)以外の本は、決して自分では買いませんでした。

でも、課題図書のなかには、好みじゃない絵のものも、もちろんあります。だから、自分だったらたぶん買わないのです。でも、そうして手元にやってきた本たちは、すごく面白くて、何度も読み返すようになった本がとても多かったのを覚えています。


こうした出会いがあるといいな......と思ったことから、先日募集した「とて家事ラボ」では、メンバーの皆さんに課題図書一覧表を作って配布してみました。もちろん、これも任意。読んでも読まなくてもいいし、買っても図書館で借りてもいい。

自分では手に取らないものの中にも面白いものはたくさんあるはずなので、そうしたきっかけになったらいいな、と思ったのです。

そして、みなさんがさっそく課題図書を調べたり、入手してくださったりしているのを見ていたら、私もやってみたくなりました。
だから、今日のとて家事テーマは「課題図書を考える」こと。


*目次*
 今日のとて家事ノート
 みんなのとて家事3選
 とっておき家事story



今日のとっておき家事ノート
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まずは12か月分を書き出してみました。
この中には、何年か前に読んだ本も多く含まれています。なぜ再度入れたかというと、家事ができなかった当時と今とでは、違う発見があると思ったからです。

自分でも作ってはみたものの、できたら、小学生のころのような「これを手にとってみてよかった!」という新鮮な驚きがほしいな、と思っています。だから、もしも私に「推薦図書」を教えてくださる方がいたらうれしいです。

今日のとっておき家事で作った表をベースに、教えていただいたものも比較検討してから、決めてみたいと考えています。


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来年の課題図書の1冊に選んだ「ヒュッゲ」。
これはとて家事ラボ1期生の皆さんが読まれていたことから
気になって購入したものです。



みんなのとて家事3選








365日のとっておき家事 Story 『幽霊の花嫁修業』

12月27日 人生で最良の今日


▼0話目を読む/1日1話目安で更新しています
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html



笑い声がしてベビーマットを見ると、優花がうつ伏せになって笑っていた。それからころんとゆっくり体を回転させ、仰向けになり、わたしに手を伸ばしていた。

「寝返り、……した!」

わたしの声にスウが飛んできて、ふたりで手を叩いて喜んだ。優花は生後6か月になっていた。いつもじっとしている子で、早く動き回るのを(せめて寝返りするのを)見てみたいと思っていたのだ。


自分で体の向きを変えられるようになると、優花は絵本を読むときにころがってきて、わたしのとなりにうつ伏せになるようになった。大人だったらもちろん当たり前のことなのに、思わず顔がほころんでしまう。

そして、この寝返りへの感動も、そのうち薄れて、当たり前になっていくのだな、と思うと、少しだけ寂しいような気もした。


離乳食作りも少し前からはじめていて、今日はかぼちゃをペースト状にしたものを食べさせた。ほうれんそう、にんじん、とここまでは順調だったけれど、甘いかぼちゃはことのほか食べっぷりがいい。

スウは会社に行くふりをやめて、家で仕事をするようになった。彼がパソコンに向かっている間は静かにしていてあげたいのだけれど、スウのほうが一緒にいたいと、同じ部屋で作業をしていた。

このごろ、毎日が「人生で一番幸せ」だと思いながら生きている。
好きな人がそばにいて、子どもがいて、毎日あたたかいごはんと寝床がある。でも、同時に不安にも襲われる。今が一番幸せだからこそ、いつか来る、誰かの欠けた世界がこわい。父も母も他界しているけれど、紫鶴子さんを失ったように、また家族がいなくなっていく日がくるんじゃないかと。

そう思いながらも、最良の時期は日々アップデートされている。

誰かの欠けた世界を避けることはできない。いつかまた、悲しみに打ちひしがれるときはやってくるのだと思う。でも、それでも、少しずつ時間をかけて自分を立て直したり、暮らしのなかに小さな楽しみを見出したり。たぶん、そういうことはできるはずだ。

そういう意味では、これから毎日がずっと「人生で最良の日」なのだとわたしは思う。


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【著書】---暮らしをラクに楽しくするヒント集---

365日のとっておき家事: もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり (単行本)
三條 凛花
三笠書房
2017-12-08
この本を読むと「やりたいことがたくさんあるのにうまく回らない」という悩みが解決します。1日にひとつだけ、少し特別なことをするのです。これを「とっておき家事」と呼びます。でも、それを続けていくためにはこつがあります。そこで、とっておき家事をどなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる"公式ガイドブック"としてつくりました。


時間が貯まる 魔法の家事ノート
三條 凛花
扶桑社
2017-03-02
この本を読むと「考えない、探さない、迷わない暮らし」を手に入れることができます。暮らしや家事にまつわる情報をすべて1冊のノートにまとめるのです。作るのに時間は必要です。でも、1度作ってしまえば、何度も調べ直す必要がなくなります。この本では、まとめ方のこつと、まとめておくと便利なことを実例を交えてご紹介しています。\重版! 6刷です/


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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。次回の募集は2018年12月です。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



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