今日、1月15日(小正月)のとっておき家事では《小豆粥を作る》をテーマにしました。(※実際には先取りで行いました)

今年の私のテーマ漢字は「潤」。これはさらに3つに分かれるのですが、その1つが「潤いのある暮らし」です。具体的には、季節行事や旬を大切にすることで、いつもと違
うエッセンスを加えていきたいということ。

季節行事は自分らしく取り入れるのがマイルールです。
苦手な食べ物を無理して食べるのは楽しくないし、自分の持ち時間を大幅に超えることを行うのは負担になるだけ。伝統的なやり方じゃなくても、自分が楽しめればいい、というゆるルールで、今年も小正月を過ごしてみました。

これまで小正月の行事食としては「いちご大福作り(小正月の小豆粥の「小豆」✕いちごの日の「いちご)」をテーマにしてきました。

今回ははじめて3つの取り組みに挑戦。

①小豆粥
②どんど焼き
③いちご大福

です。


*目次*
 今日のとて家事ノート
 みんなのとて家事3選
 小正月とて家事コンテスト
 『√365』女正月



今日のとっておき家事ノート

小豆粥の作り方をメモしておきました。

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小豆が好きじゃないので(あんこ、それもこし餡は好き)
小豆粥は試していませんでした。
でも、おとなになって食べられるようになったものが
たくさんあるので
今年試してダメだったら今後はやめよう、と
まず作ってみることに。

急な思いつきだったので小豆は「ゆであずき缶」を使用しました。

普段はスムージーに使うくらいなので深く考えずにお粥に投入したあと、「そういえばこれって、お砂糖が入っていたのでは...」「甘いお粥になってしまう」と後悔しました。

恐る恐る食べてみたところ、意外にもおいしい。確かに甘いのは甘いのですが、もっと「あんこ」的な甘さを想像していたので、控えめに感じられました。
※好みによると思いますが私は結構好き。

お粥は七草粥のときと同じ、土井善晴先生の方法で。ひとつぶひとつぶが柔らかく、甘く際立っていました。トッピングは、娘用にと作っておいた焼き芋を角切りにしたもの。なお、本来の「小正月の小豆粥」の場合、お餅を入れるそうです。

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いちご大福は今日の午後に作るつもりです。

生まれてはじめて、どんど焼きにも参加。

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これまでも行こうと思って「区名 どんど焼き」で検索していたのですが、出てこず、諦めていました。twitterで神社のホームページで確認したと教えていただいて、近隣の神社いくつかを調べてみたら発見。
近場の神社を調べる→そこのホームページをチェックする の流れがいいようです。

初詣に行けなかったので、今年はじめて訪れた神社でおみくじを引いてみました。
結果は、
夫:大吉
私:大吉
娘:小吉

おみくじって、意外と当たる気がしていています。今年も楽しめる一年になるよう、努力していきたいと思います。

ーーー

これまでのとっておき家事では、どちらかというと「ラクをするための努力」がテーマでした。でも今
年は少しずつ季節を楽しむ、「楽家事」を目指してみたいと思っています。

季節行事っていうのは「丁寧な暮らし」というイメージがあります。
だからこそ、ハードルが高く感じられてしまう(私の場合)。だから、とっておき家事を通して少しずつやることを調べ、決め、実行し、来年の自分がかんたんに取り組める仕掛けを作っておきます。その成果は歳時記ノートにまとめる。

これが、季節行事との私なりの付き合い方です。


みんなのとて家事3選






小正月とて家事コンテスト

とて家事ラボ内で、今後、少しだけマイナーな行事の過ごし方アイデアコンテストをしていこうと思っています。今回は第1回目。

SNSを利用していない方のものはコピペでご紹介。

snowさん

・過ごし方テーマ:『Japanese Hygge ~いっぷく(福)~』

・その日にやりたいこと(あれば):家事の合間の息抜きに、新年を祝うお茶やお菓子をいただく。

・作ってみたいメニューや献立:大福茶(もどき)、花びら餅、抹茶

・アイデアのポイント:大福茶と花びら餅は、新年にふさわしいお茶とお菓子のよう。大福茶とは、湯のみに小梅と塩昆布を入れ、お茶を注ぎ、さらに金箔を散らしたもののようです。ただ、大福茶もどきの「きんぷんキラリ梅小町」というインスタントお茶(乾燥梅肉、昆布、金箔入り)が出番を待ち過ぎていたみたいなので、大福茶の代理でそれをいただきます、笑(←*賞味期限が怪しいということですm(__)m)。花びら餅は、近所の和菓子屋さんに予約済み。抹茶も残量確かめなきゃですが、大福茶もどきが少々しょぼい感あるので、応援に!手間かけず、低予算なJapanese Hygge。参考:『「茜や」の小さく楽しむおうち歳時記』。
母と一緒にJapanese Hyggeないっぷく(福)を楽しみま~す♡当日のメニュー(ほぼ作ってないけど)は、#とて家事あたりで報告予定!












『√365』 女正月

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CharacterDesign & Illustration : イラストレーター・ねこがえるさん

▼0話目/目次
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/route365/0.html



毎年、母が小豆のお粥を炊く朝があった。確かこれくらいの時期だったと思う。理由は知らない。そして私は物心ついてから、それを一度も完食したことがない。

子どものころにひと口だけ食べたそのお粥が、とにかく甘かったことは鮮烈に覚えている。それで拒絶した。お菓子以外の甘いものは嫌いだったから。もっというと小豆そのものが苦手なのもある。


その朝、目を覚ますと母親はもういなかった。祖父の介護に向かったのだろう。父は2年前に他界し、兄弟も家を出ている。この家には母と私のふたりきりだ。

外に出ると鼻の奥がつーんと痛んだ。吐き出す息が白く凍った。背中をすぼめながら、小走りで車に乗り込む。
この時期は憂うつだ。冬の朝はいつもよりさらに早く家を出なければいけない。雪のためにスピードを落とさなければいけないし、渋滞しがちだ。

何より気が滅入るのはこの暗さだ。私が家を出るころは、まだ、空が少し暗い。
明けていく時間の海を眺めながら走るのも悪くはないけれど、車のエンジンをかけ、道路に滑り出すまでは「やっぱりふとんの中に戻りたい」という気持ちになってしまうのだ。そして、そういう思いは年を経るごとにますます強くなっている。

案の定、渋滞にはまってしまった。暖房が効きすぎているのか、頬が熱い。ラジオから「今日は小正月です、女正月とも呼ばれていて……」と由来の説明が流れてくる。そして、母が毎年炊いているお粥の正体が、どうやらこの日の行事食だということをはじめて知った。
そして「元日が男のための正月っていうの、なんだか嫌だな」と思った。


今の会社に入って、そろそろ7年になる。
上の世代は何人かいるけれど、私のあとに入った女の子はいない。私はいつまでも、朝一番に出社し、社員全員の机を磨き、貼りつけた笑顔で迎え、「まだ結婚しないの?」などという軽口を受け流し、全員分のお茶を淹れて回らなければいけない。

最近は、役員の昼食したくという雑務まで加わった。
したくといっても、届いたお弁当をそれぞれの席に並べ、指定のあった好みのインスタント味噌汁を用意することなのだけれど。
これを、自分の昼休みを削って行う。ここでも「誰かいい人はいないの?」というやりとりを受け流す必要がある。


夕方、定時で会社を出た。車のシートに倒れ込み、ふう、とSNSを開く。東京に出た友人たちの投稿を見ると、毎日が華やかそうでうらやましくなる。

家に帰ると母が台所に立っていた。「遅くなったけど、今朝は作れなかったから」と出されたのは小豆粥だった。

正直なところ「またこのおかゆか......」と思った。それなのに、どうしてだろう。吸い寄せられるようにそのひとさじを口に運んだ。
思っていたより甘くなくて、疲れた心に染み渡るような、潤してくれるような、優しい味。気がつくとお椀は空っぽになっていた。

「珍しいじゃない、あんたがこれを食べるなんて」と母が言った。

私も、自分でも不思議だった。

(これは絶対にきらいだ)

そういう気持ちが長年頭のなかにあって、口をつけなかった。でも、食べてみたらおいしくて、おかわりしたくなった。

何でもそうだけれど、頭の中で思っているだけでは変わらないのだ、きっと。ーー転職なんて自分には無理だと思っている、その気持ちも。

その夜、私は東京行きのチケットを買った。



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【著書】---暮らしをラクに楽しくするヒント集---

365日のとっておき家事: もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり (単行本)
三條 凛花
三笠書房
2017-12-08
この本を読むと「やりたいことがたくさんあるのにうまく回らない」という悩みが解決します。1日にひとつだけ、少し特別なことをするのです。これを「とっておき家事」と呼びます。でも、それを続けていくためにはこつがあります。そこで、とっておき家事をどなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる"公式ガイドブック"としてつくりました。


時間が貯まる 魔法の家事ノート
三條 凛花
扶桑社
2017-03-02
この本を読むと「考えない、探さない、迷わない暮らし」を手に入れることができます。暮らしや家事にまつわる情報をすべて1冊のノートにまとめるのです。作るのに時間は必要です。でも、1度作ってしまえば、何度も調べ直す必要がなくなります。この本では、まとめ方のこつと、まとめておくと便利なことを実例を交えてご紹介しています。\重版! 6刷です/


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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。次回の募集は2018年12月です。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



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