今日、3月12日のとっておき家事では《ベッドメイキングについて調べる》をテーマにしました。

私が一番好きな家事は、なんだろう? 考えたときにふっと頭に浮かんだのは「ベッドメイキング」でした。

カーテンを開けて、朝の光を浴びながらベッドを整える時間が好きです。今日も一日がんばろう、と思えるから。

どうせならもっときれいにできないだろうか。
そこで、ベッドメイキングについて改めてしらべることにしました。


*目次*
 今日のとて家事ノート
 みんなのとて家事3選
 『魔法の時間割』ご感想など
 質問へのご回答
 365日のとっておき家事story『√365』



今日のとっておき家事ノート
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ホテルで利用する寝具と、わが家にあるものには違いがあります。たとえばわが家にあるのは、フラットシーツでなくボックスシーツであること、など。
だから、取り入れられる部分だけをメモしました。

参考にしたのはこちら。
ホテルオークラ東京流ベッドメイク術! これでキレイな寝室に早変わり


調べてからやってみたら……

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比較してみます。

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細かい部分の整え方がわかりました。


今日の #できたこと探し ハイライト

◎生活感をなくしてから外出できた!(←割と高難易度)
◎娘のお弁当を用意した
◎お昼過ぎまで児童館で遊んだ
◎あるものでやりくりできるので買い出しをしなかった
◎いつもよりきれいにベッドメイキングできた




みんなのとて家事3選

タニアさんのアイデア、好きです。
ここのところ、家事や暮らし関係の本をほとんど読んでいないので私も読みたくなりました。

早速コピーしてくださってありがとうございます! 時間割作りは、簡単なようでいて、意外と難しいと感じています。スリークエストを入れ込むことによって、○時○分といった、分刻みの時間割を作らなくても、その時間帯の色が見えてくるので、ぜひ試してみてください~!

なんてかわいいとっておき家事! とっても素敵です。見ただけでわくわくします。



「魔法の家事時間割」ご感想など



パッチさんがさっそく「家事の時間割」を作成してくださいました。
とってもかわいいイラストに、後半部分のアイデアも素敵です。

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※紹介をご快諾いただきありがとうございます!

手書きでかわいく作られていて素晴らしいです。パッチさんはイラストもとってもじょうずで、見ていて楽しい時間割です!

ご質問への回答

Nさん、いつもたくさんのメッセージやご質問をありがとうございます。
とても励みになっています。


(略)凛花さん、わかれば教えてください。自分に合う口紅難しいです。淡い色好きですが最近どの色もくすみます。自分のパーソナルとメーカーで調べたらいいかな


せっかくいただいたのにとても心苦しいのですが「Nさんにお似合いの口紅」「淡い色の口紅がくすむ理由」については、回答を控えさせてください。

理由は2つです。

①私はファッションやメイクについての知識が人並み程度にしかありません。むしろ、人並みと言っていいかどうか……。苦手分野なのです。間違った情報をお伝えしてはいけないので、専門外の分野にはお答えできないことをご了承ください。
②個別の内容についてはご回答しないことにしております。


私自身はお力になれずに心苦しいのですが、仰る通りパーソナルカラーを軸に、ご自分で調べられるのが一番確実かと思います!

カラーリストさんの同行ショッピングなどもあるかもしれません。(コスメではなくお洋服選びのイメージではありますが…)ぜひ検索してみてください(*^^*)




365日のとっておき家事 Story『√365』

曇っためがね



▼0話目/目次
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/route365/0.html



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CharacterDesign & Illustration : イラストレーター・ねこがえるさん



目を覚ますと、いつものように夫の姿はなかった。
お仕事が忙しいのね、と私はつぶやいた。

下に降りると、温泉行きのチケットと、まだ温かい朝食と、チーズケーキがテーブルに置かれていた。横に添えられた四つ葉模様の便せんには「どうかゆっくり休んでください。いつもありがとう」と書かれていた。

ピカピカに磨き上げられた古いシンク。水を一杯飲んで、グラスを洗い、シンクの水滴も残らず拭き取った。
きれいな場所は汚したくない。汚したくなくなるほどきれいだから、この家はいつでも清潔なのだ。

一人で家を出るなんて、と思ったけれども、チケットは指定席だった。今日の14時に東京駅を出る新幹線だ。
迷った末、たまには動いてみようと、私は押し入れの奥からスーツケースを取り出し、一泊分の荷物を詰め込んで、家を出た。



夫の雅也とは高校の入学式で出会った。隣の席になった、精悍な顔立ちのその人に、私はひと目で恋に落ちた。
信じられないことに、冴えない私と彼が恋仲になるのに時間はかからなかった。雅也はすぐに私を家族に紹介した。

義母は私のことを娘のようにかわいがってくれ、事あるごとに手作りのお菓子を彼に持たせてくれた。そういうとき、あまり誰も来ない、4階の視聴覚室の裏に私をこっそり呼び出すと、小さな紙袋を手渡し、そっとキスをして戻っていった。帰りに公園に寄って、包みをほどくと、実家では出ないような洒落たお菓子がいつも入っていた。リーフパイにマカロンにアップルパイ。どれも素敵な手作りのお菓子だったけれど、でも一番好きだったのは濃厚なベイクドチーズケーキだった。



温泉に来るなんて、一体何年ぶりだろう。22で結婚してから一度もないのではないだろうか。
まだ少し湿っている髪の毛をタオルで押さえながら、窓を開ける。夕日が海に沈んでいくところだった。じゅっと音がしそうなくらいに、赤い夕焼けだった。

用意してくれていたのは、チケットだけではなかった。豪勢な海鮮料理も振る舞われた。一人だけこんな贅沢をしていいのだろうか。
なんだか後ろめたい思いがしたものの、私はビールをくっと喉に流し込んだ。

敷かれたふとんの上に寝そべって、ごろごろと転がった。駅で買った漫画を何冊も読んだ。

なんて、自由な時間なのだろう。思い切り伸びをして、もう一度露天風呂に入りに部屋を出た。



戻ってくると、携帯のランプがちかちかと点滅している。手に取ったとき、勘当されたはずの父親の番号が表示された。

「今どこにいるんだ」

恐る恐る電話に出ると、数年ぶりの父の声が、今までに聞いたことのないような声色で響いた。怒り、焦り、いや、安堵?
なにかを早口で言ったあと、「早くテレビをつけろ」と、父は続けた。

テレビには夫と義母の名前が表示されていた。無理心中、火災、遺書……。耳慣れぬキーワードを拾うだけでも精一杯だった。



呆然としていたら、仲居さんが現れ、「21時になったら渡すようにと言われていました」と、白い封筒を差し出した。
そこには「めがねをはずしてください。本当の姿を見て」と書かれていた。義母の文字だった。



それが、私がこの7年間かけていた、情という名の曇ったぼろぼろの眼鏡を捨てる勇気をくれた。


雅也とのはじめてのデート。待ち合わせはいつも、カラオケボックスの中だった。

ふつうの恋人同士のように手をつなぐものだと期待して、どきどきしていたのに、「クラスメートには知られたくないから」と、外でも雅也は私から数十メートル距離をあけて歩いていた。

付き合って3ヵ月目に振られた。理由は「勉強に集中したいから」だった。数日後、「やっぱり別れるのはよそう」と言われた。私たちの事情を知らないクラスメートが「雅也は隣のクラスの子にふられたらしいよ」と話しているのにも耳をふさいだ。

バレンタインの夜、バス停でようやく捕まえた雅也にチョコレートを渡すと、どんなにたくさんのチョコをもらったか自慢された。我慢の限界だと「あなたは人のことを考えられないのね」と言ったら、彼は激高し、別れ話になった。

いつもは泣いてすがっていたけれど「いいよ」と私が言うと、途端に雅也が泣き出した。根負けした私が「やっぱり別れるのはよそう」と告げると、今度は「いや、一度切り出したことを取り消すなよ」と、今度は私が泣く番だった。

数日後、彼に呼び出された。私は復縁できるのだと喜んだが、そうではなかった。彼は言った。

「おまえのことは結婚相手として考えてるんだ。清楚で家庭的で、まさに結婚したい相手だと。
でもさ、俺はまだまだ遊びたいんだよね。25歳を過ぎたら、そのとき、結婚しよう」

何を言っているのか、意味がわからなかった。そして翌日、雅也はクラスの女子とつき合い始めた。どうどうと手を繋いで帰っていくふたりを、引きちぎられそうな気持ちで見つめた。
数ヶ月後、二人は別れ、雅也はまた別な女の子と付き合った。そういうことが卒業まで何度もくり返し続いた。



それから数年が過ぎ、久しぶりに再会した雅也は私にプロポーズをした。
どうして、ほだされてしまったのだろう。落ち着いて考えればわかることだったのに。両親には勘当されたが、彼についていくことを決めた。

あの家に雅也が帰ってくることはほとんどなかった。私は一日のほとんどを義母と過ごした。それはとても楽しい時間だった。一緒に料理を作り、分担して掃除を行い、チーズケーキの作り方も教えてもらった。
私たちが自由に使えるお金はほとんどなかったけれど、工夫して楽しむ方法を探した。

雅也の父は暴力を振るう人で、浮気性で、事故でなくなるまで義母は苦労しっぱなしだったと聞いた。
そして、雅也はどうやら父親の遺伝子を色濃く受け継いでいたらしい。いつからか、雅也がいない夜に安堵を覚えるようになっていた。



雅也がなくなったとテレビで報道されている。
画面の向こうでわが家がもくもくと黒い煙を出している。

でも、それは遠い世界のことのように思えた。めがねをはずした私の心には、悲しさのかけらも見当たらなかった。
だって私は彼の、ただの「家政婦」だったのだから。彼がつきあう、ともすれば軽そうに見える女の子たちと違った「地味で堅実な世間体の良い妻」だったのだから。


私は、もう一度手紙に視線を落とす。「自由になってね」という義母の、震える手で書いたであろう、みみずのような文字に。

目頭は燃えるように熱く、視界はまっ白だ。
私がしっかりしていたら、きっと、別な道があったはずなのだ。そう思ったら、胸が苦しくなった。足元が崩れ落ちるような、そんな感覚に陥った。



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【著書】---暮らしをラクに楽しくするヒント集---

もっと動ける私になる! 魔法の家事時間割
三條 凛花
扶桑社
2018-03-09
三條凛花の魔法シリーズ、第2弾です。この本を読むと「今すぐ動ける」ようになります。その方法として
今すぐできるものから、じっくり問題解決するものまで、合計5つの「魔法」をご紹介しました。
中でもメインテーマは「家事の時間割」です。1作目でご紹介した「スケジュール」とは違い、1日の流れを確認するための表。時間に縛られる必要はありませんが、時間の波にうまく乗ることで、スムーズに家事が捗ります。


365日のとっておき家事: もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり (単行本)
三條 凛花
三笠書房
2017-12-08
この本を読むと「やりたいことがたくさんあるのにうまく回らない」という悩みが解決します。1日にひとつだけ、少し特別なことをするのです。これを「とっておき家事」と呼びます。でも、それを続けていくためにはこつがあります。そこで、とっておき家事をどなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる"公式ガイドブック"としてつくりました。


時間が貯まる 魔法の家事ノート
三條 凛花
扶桑社
2017-03-02
この本を読むと「考えない、探さない、迷わない暮らし」を手に入れることができます。暮らしや家事にまつわる情報をすべて1冊のノートにまとめるのです。作るのに時間は必要です。でも、1度作ってしまえば、何度も調べ直す必要がなくなります。この本では、まとめ方のこつと、まとめておくと便利なことを実例を交えてご紹介しています。\重版! 6刷です/


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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。次回の募集は2018年12月です。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



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