この記事では、単語帳を利用して、簡単日用品の在庫をチェックする方法についてまとめました。

3月31日のとっておき家事テーマは《在庫管理カードを作る》でした。基本アイテムは単語帳と入れ物。今回は手書きの手間を減らすため、テプラを導入しましたが、なくても作ることは可能です。



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一人暮らしを初めてからこれまで、ずっと続いている悩みのひとつが「ストック管理」です。


夫にはいつも「どうせ使うんだから、お金がもったいないと思うんじゃなくてまとめて買いなよ」と言われるのですが、買わないのではなくて、買えないのです……。なぜならば、置く場所がないから。【今使っている分+1回分】でもギリギリのスペース。だから、頻繁に買い換えが必要になり、たまに買い忘れが発生してしまうのがネックでした。


さまざまなやり方を試行錯誤し、少しずつラクになりながら、課題を見つけてきました。
そしてたどり着いたのが【在庫管理カード】を使用するSFCシステムです。


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【SFCシステム】とは、在庫管理カードを使うことで、在庫状況を「見える化」し、買い忘れをなくす方法。

単語帳に消耗品の名前を書いた【在庫管理カード】を作っておき、なくなったら該当する消耗品のカードを取り出します。マグネット付ケースを使用して冷蔵庫などに一時保管しておき、まとめて注文・購入。買ったものはまた単語帳の束に戻すというやり方。

この仕組みをより詳しく知りたい方は、先日の「構想」記事をご覧ください。


*目次*
 用意するもの
 作り方
   0.下準備
   1.入れ物を用意しよう
   2.テプラで印刷しよう
   3.余力があればシールで色分けしよう
   4.実際に使ってみよう
 使用したアイテム
 みんなのとて家事3選



用意するもの

基本的に、
①単語帳
②入れ物
の2つがあれば作ることができます。

単語帳に消耗品の名前を書き、各部屋に配置し、買いたいものを1ヵ所にまとめておくだけです。



が、私は「手軽にしたい」「かわいくしたい」という理由から、こちらのアイテムを使用しました。


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使用アイテムへのリンクは、記事下部へ。


作り方


0下準備



いきなり作り始めてももちろんいいのですが、「漏れ」があると、運用の段階で「そういえば乳液を作ってなかった」「電池もあったんだよね」というように、気づいたときに作る手間が何度も出てきます。

それは「面倒だ」という気持ちにつながり、システム自体がまわらなくなるきっかけになってしまいます。


ですから、事前に「家じゅうの消耗品」を把握しておくことをおすすめします。

やり方としては、『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)でご紹介している【うちの定番品リスト】のように、【場所】と【目的】or【人】を掛け合わせるやり方で洗い出していくと、漏れがありません。



①入れ物を作ろう


今回の単語帳は、自宅にあったDAISOのマグネットケースに入らなかったため、ブック型ボックスに強力マグネットを付けて自作しました。

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このように冷蔵庫に貼ることが可能です。

ふだんは、左奥にあるマグネットケースのように、側面に貼っておくつもり。

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出来上がったカードを「買い足さなきゃと気づいてから、実際に購入するまで」の間保管しておく一時保管場所になります。

②テプラで印刷しよう



ラベルシールを簡単に印字できるアイテム【テプラ】で「消耗品の名前」を印刷します。

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私が購入したのは「ガーリーテプラ」と呼ばれる商品。
おしゃれな枠や絵文字も印字することができます。漢字以外の場合、フォントも選ぶことが可能。こうした枠・絵文字の変更は、少し手間になりますが、カテゴリ分けにとても便利です。



今回の単語帳を選んだのには理由があります。

単語帳そのものの色が5色あり(白、黄色、紫、青、ピンク)、それによって場所を分けることができるからです。
たとえば水色は「浴室・トイレ・洗面所で使うもの」。黄色は「キッチンで使うもの」。ピンクは「それ以外の場所でおもに共有のもの」…というように。

でも、その中でもさらに違いはあります。
たとえば水色のカードでも「浴室」「トイレ」「洗面所」と日用品を使う場所が違う。

だから、枠や絵文字を工夫することで、カードを定位置に戻すとき、すぐに「これは洗面所の束のこのあたりに…」と判断できます。

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表面には、消耗品の名前を印字。

余力があれば、
裏面に具体的な商品名を入れます。

このサイズの単語帳とテープを選ぶことにより、使う商品が変わったときでも、下に付け足していくことですべて作り直さずにすみます。

③シールで色分けしよう


さらに余力があれば、商品名の部分に色分けシールを貼ってみます。

私の「ストック管理」のつまずきポイントの一つが、たとえばAmazonで買い物をするときに「なんだか買い忘れがある気がする……」と毎回感じる不快感だったのです。

シールで色分けしておけば、一時保管場所から取り出し、すぐに「買う場所(サイト)」別に分けることができます。

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たとえば、緑はAmazonで、紫は近所の店で購入するもの。
だから、Amazonで買い物をするならば、緑シールのカードだけをチェックすればOK。


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なお、ログ式になっているので、古い商品については目立たないように「買う場所シール」を剥がします。
上の画像と下の画像で、シールが変わっています。

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左の「ボタニカルシャンプー」のシールを剥がし、新しく買うものを目立たせるようにしました。

ここまでできたら、単語帳のリングでとじて、取り出しやすい場所へセットします。

たとえば水色のカードはまとめて洗面所の洗濯機横へ。
ピンクのカードはテーブルの裏、
黄色のカードはストック食品が入っている棚など。


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④使ってみよう


では、実際に運用です。

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なくなったもの、なくなりそうなものなど、これから「買い足す必要があるもの」があるとき、一時保管場所にしまっておきます。

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私はおもに月ごとの家事(『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)参照)で消耗品の在庫チェックをしています。たとえば2日は乾物の在庫チェック。

このときに行う「在庫チェック」の流れを、カードを使うものにシフトしていくつもりです。


これまでは、

①すべて出す
②賞味期限や消費期限をチェック。不要なものを捨てる
③必要なものがあればメモする

という流れにしていました。

でも、このやり方だと、チェックした後、次のチェック日までの期間内(1ヵ月)に使い切ったものをすっかり忘れてしまうのです。

そこで、このカードの出番を2つとしました。

(A) 毎月決まった在庫チェックの日(例:乾物チェックの日)
(B)ものがなくなったとき(または「次でなくなるから買おう」と思ったとき)


たとえば、わが家の常備品のひとつである「干ししいたけ」や「春雨」。
チェック日に定位置になかったことから、存在自体を忘れてしまい、買い足すことができずにいました。

でも、この流れでやっていけば、ダブルで見直しができるので、買い足しがスムーズになるはずです。


***

一時保管場所に入れたら、あとは注文や店での購入をすませるだけ。



作るのは少し手間ですが、テプラを使うことで手軽に感じられました。

この「SFCシステム」の構想自体は何年も前からあったのですが、「気に入るものが作れないだろうな…」という気持ちから挑戦できずにいました。

描くのは好きだけれど、文字をたくさん書くことも、自分の字も好きじゃない。
だから、たぶん制作段階で挫折すると思っていました。


そうした部分を「テプラ」を使ってカバーすることでうまくできたと思います。
今の進捗は4分の3くらい。あとは調味料などのカードを作れば完了。使うのがとても楽しみです。


※なお、1年以上もの間「気になるけれど買わない」という選択をしてきたガーリーテプラ。今回、思い切って購入に踏み切りました。買ってみてとてもよかった。今回のことだけじゃなく、さまざまな用途で使えそうです。


今回の使用アイテム









ブックボックス・丸シール・マグネットはすべてDAISOで購入のもの。


みんなのとて家事3選










365日のとっておき家事 Story『√365』


▼0話目/目次
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/route365/0.html


次回の更新は月曜日予定です。



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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。次回の募集は2018年12月です。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



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