せっかく作った梅シロップ。いつも同じ飲み方で、飽きてしまった経験はありませんか? 今年はEvernoteを使って「梅シロップのアレンジリスト」を作ってみました。違う飲み方をしたいな、と思ったらすぐに試せる仕組みづくりです。

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*目次*
 梅シロップの活用方法に悩む
 あらかじめ調べてまとめておこう
 「梅シロップアレンジリスト」のつくりかた
   (1)3つの欄がある表をつくる
   (2)左側にチェックボックスを作る
   (3)梅シロップのアレンジ方法を調べてまとめる
 「歳時記ノート」に集約するのが目標
 365日のとっておき家事story『√365』-青梅アンダンテ
 みんなのとて家事3選



梅シロップの活用方法に悩む

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梅シロップは、どんなふうに飲みますか? わが家では、私しか飲まなかったので、活用方法にとても悩みました。一人で毎日同じ飲み方だと、さすがに飽きてきてしまうのです。

かといって、その都度調べるのも面倒……。なにが面倒かというと「このレシピはよさそうだな」と思えるものに出会えるまで、時間がかかるからです。いろんなリンクを見て、「これは材料がうちにないな」とか「こっちはむずかしそうだな」とか考えていく。その時間が面倒に感じられてしまう。

あらかじめ調べてまとめておこう

そこで今年は、あらかじめ調べてまとめておくことにしました。

その都度何度も調べるより、まとめて調べて、リストにしておいたほうが手間は減ります。

料理でいう「まとめ作り」のようなイメージです。

そのためにも、まずは”実際に活用できる”Evernoteを使った「下書き」作りからスタート! そのままでも使えますが、私は後々は手書きの 「歳時記ノート」にまとめます。

Evernoteは、アカウントさえあれば、パソコンからでもスマホからでもログインできる「クラウド」タイプのツールです。
だから、パソコンで作ったものがスマホでもすぐに確認できます。

アレンジリストのつくりかた

「梅シロップのアレンジリストのつくりかた」をご紹介します。

レシピ


(1)3つの欄がある表をつくる

できれば一番左の欄だけを狭く作るのがおすすめ。

(2)左側にチェックボックスを作る

実際に作ってみたらチェックマークを入れ、これはいいな!と思ったものには♡を。好みじゃなければ☓を書き加えます。レシピの分量的な意味で好きな味にならなかった場合は△を書いておきます。

(3)梅シロップのアレンジ方法を調べてまとめる

表ができたら、実際にアレンジ方法を調べて、「やってみたいな」と思うものをメモしていきます。

簡単な手順や分量をメモするか、または、URLを貼ってすぐにアクセスできるようにしておきます。

自分で思いついたものは「どんなふうにやろうと思うか?」をメモしました。

また、ふだん家にない材料が必要な場合は、真ん中の「アレンジ名」欄にそれだけメモしておきます。(画像でいうと、白あんなど)


リストにまとめたら、梅シロップの減りが少し早くなりました。

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『3月のライオン』の梅シロップのレモンゼリーです。
大好きで1年ぶりに作りました。



「歳時記ノート」に集約するのが目標

最終的には「歳時記ノート」に集約するのが目標です。

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歳時記ノートは、季節のイベントや行事、やっておきたいことについて自分自身でまとめていくノートのことです。

時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)と同じように、A5サイズのバインダーとルーズリーフを使ってつくります。ここまで作り貯めたものがあるので変えませんが、クリップブックA5版で作るのも良さそう。


季節行事というと、いわゆる「丁寧な暮らし」というイメージがあるのではないでしょうか。
それはたぶん、ふだんと違うことを行うための準備や調べ作業が多く、時間がかかってしまうからハードルが上がってしまうのだと私は感じます。


私の基本理念は「時短化・効率化」です。でも、そういう季節ごとの行事は好きで、丁寧な暮らしをしたいというよりは、趣味として大事にしたいことなのです。
この矛盾を解決するために作りはじめたのが「歳時記ノート」でした。

歳時記ノートは、一度作ってしまえば、翌年以降の調べ物がぐっと減ります。その都度必要なものや、時期や、やり方などを調べる必要がありません。大変なのは最初の1年だけです。

歳時記ノートは、3つのパート「ジャーナル」「マニュアル」「ログ」に分かれます。


梅しごと(歳時記ノート「入梅」編)に関するノート全体像を知りたい方は、こちらの記事へどうぞ。
http://365kaji.blog.jp/archives/20180606.html


『√365』-青梅アンダンテ

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CharacterDesign & Illustration : イラストレーター・ねこがえるさん

おまけで毎週月曜日に更新している1話完結の家事小説です。
▼0話目・目次はこちらへ。
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/route365/0.html




「あー、丁寧に暮らすってやつね? ハルちゃんママ、そっち系の人なんだ?」

その瞬間、わたしたち親子は、冷水を浴びせられたようにぴりっと固まり、それからわたしはかあっと体の表面がほてるのを感じた。

幼稚園の帰り、娘と寄ったスーパーで南高梅を見つけた。袋を持ち上げるとこの時期ならではの懐かしい香りがふわっと広がった。今年はどんなお砂糖を使おうか。できたシロップはどんなふうに飲む?
娘の遥香とそんな話をしながら、南高梅と、それから青梅と両方をカゴに入れ、お砂糖売り場に向かった。帰宅後の楽しみで頭がいっぱいだった。彼女に出会うまでは。



「ハルちゃんママ!」

娘と同じクラスの”璃々華ちゃんママ”は、わたしたちの姿を見とめると、足を止めて、ひらひらと手を振りながらこちらにやってきた。 ふと横を見ると娘の身も固くなっているのがわかる。わたしと同じように。わたしも、そしてたぶん娘も、この親子とは相性が悪いようだった。

なにを話していたのか、あまり覚えていない。でも、わたしたちのカゴに入ったたっぷりの梅たちに気づくと、彼女はふっと笑ってああいったのだった。
そして「梅酒とかさあ、買ったほうが早くない? 作ることに意義があるってやつ? それとも節約系? どっちにしても、雑なウチにはハードルが高いわあ」と、ころころと笑いながら続けた。

悪意はないのかもしれない。ただ単に、思ったことを言っているだけなのかもしれない。買ったほうが早いというのもわかる。でも、わたしは娘と一緒に毎年梅を漬けるのが好きなのだ。遥香が生まれた年からずっと習慣にしてきたことで、この時期が来るたびにわくわくする。

シンプルに言えば、これはわたしたちの「趣味」だ。

わくわくしたきもちでいっぱいになっていたのに、それを一つずつ、じわじわと黒く染められたような、いやな気分になり、わたしたちは無言のまま家路についた。



家に帰ると、遥香が無言で梅の袋を開けた。わたしはボウルにたっぷり水を張った。遥香がそこにぽちゃ、ぽちゃ、と梅の実を落としていく。

「遥香、青梅のほうだけでいいのよ」と、南高梅の袋も開けようとしていた娘に言った。青梅はアク抜きが必要で、1~2時間は水に漬けておく必要がある。でも、南高梅はその必要がない。むしろ、漬けてはいけないと本で読んだ。


夕方、遥香が踏み台を持ってきて、キッチンの洗い場に立った。ボウルの中の梅をひとつずつ、きれいに洗っていく。私はそれをキッチンペーパーで丁寧に拭き取る。

ダイニングテーブルの真ん中に梅がたっぷり入ったボウルと、からっぽのボウルと、計量器と、チラシで折った小さなごみ入れと、洗って乾かしホワイトリカーを含ませたペーパーで拭いて消毒しておいた保存びんを3つ、それから氷砂糖と黒砂糖、グラニュー糖、きび砂糖、お酢、りんご酢を置いた。

そして、竹串が2本。
それぞれ手に持って、もくもくと梅のへたを外した。へたと実のすき間に差し込むと、南高梅のほうはおもしろいようにポロポロ取れていく。青梅は少し力がいる。

ヘタをごみ入れに移し、ヘタを外した梅の実は空っぽのボウルへどんどん入れていく。ややあって、遥香が口を開いた。

「ママ、璃々華ちゃんママは、自分ができないから、あんなふうに言ってるんだよ」

うつむいた瞳に涙が滲んでいるのを感じた。
大人のわたしでももやもやした気持ちになるのだから、娘の年ごろだったら、もっとそうなのだろう。

「それはわからないわ。興味がないだけかもしれない。できないじゃなくって、やらないのかも。遥香だって、ピアノは好きだけど、運動するのはきらいでしょう。自分からはやろうと思わない。それと同じなのよ」

わたしは、自分に言い聞かせるように話した。遥香は納得がいかない様子だった。わたしも本当は彼女の「ハードルが高い」という言葉、そのときの表情からは、拒絶や馬鹿にした感じを受け取っていた。



「じゃあ、梅の実とお砂糖をおんなじ量だけ入れて。こっちが遥香のびんね」

私はマスキングテープとマジックを遥香に渡した。まだあまり上手ではない文字で、楽しそうに「はるかのうめしろっぷ」と娘が書いている。年中さんになったころから、遥香の専用びんを用意するようにした。これが思いのほか好評で、毎日、楽しそうに上下をひっくり返している。

「遥香はねえ、今年は黒砂糖だけのシンプルなのにするの」

「じゃあママはりんご酢ときび砂糖で作ってみようかな」

こうして迷う時間も楽しい。

彼女と話して、そのニュアンスから、なんとなく自分が恥ずかしいことをしているような気になった。でも、それは間違いだった。誰になんと言われようと、自分が楽しいと思うものは楽しい。それでいいのだ。

私は空色のマスキングテープに「ままのしろっぷ」と書いた。



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今週は「丁寧な暮らし」を楽しく、かんたんにこなす”センス”と”環境”が元からあり、何よりそれが大好きな人の目線で書いてみました。来週はまったく逆で「丁寧な暮らし」という言葉に苦しむ人の目線で書いてみたいと思います。

参考記事:


みんなのとて家事3選







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【著書】---暮らしをラクに楽しくするヒント集---

もっと動ける私になる! 魔法の家事時間割
三條 凛花
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2018-03-09
三條凛花の魔法シリーズ、第2弾です。この本を読むと「今すぐ動ける」ようになります。その方法として
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365日のとっておき家事: もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり (単行本)
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この本を読むと「やりたいことがたくさんあるのにうまく回らない」という悩みが解決します。1日にひとつだけ、少し特別なことをするのです。これを「とっておき家事」と呼びます。でも、それを続けていくためにはこつがあります。そこで、とっておき家事をどなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる"公式ガイドブック"としてつくりました。


時間が貯まる 魔法の家事ノート
三條 凛花
扶桑社
2017-03-02
この本を読むと「考えない、探さない、迷わない暮らし」を手に入れることができます。暮らしや家事にまつわる情報をすべて1冊のノートにまとめるのです。作るのに時間は必要です。でも、1度作ってしまえば、何度も調べ直す必要がなくなります。この本では、まとめ方のこつと、まとめておくと便利なことを実例を交えてご紹介しています。\重版! 6刷です/


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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。次回の募集は2018年12月です。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



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