わが家の食卓には並ばなかった「卵焼き」。お店で食べたものを娘が気に入ったことや、お弁当作りを始めたことから、練習してみることにしました。これまでも挑戦したことはあったけれど挫折の連続。

でもそれはたぶん、その場その場で「ただ作っている」からだと思うのです。私には、残念ながら料理のセンスがたぶんありません。だからパパっと作るのではなく、研究していくほうがたぶん合っています。

そこで、卵焼きに限らず、いわゆる”定番料理”全般を独学で上手にしたいので「家庭料理Lab」という名前をつけて研究してみることにしました。

*目次*
 家庭料理Labとは?
 とりあえず作ってみる
 卵焼きの要点を探そう
 私の「失敗しない卵焼き作りメモ」
     ┗卵の混ぜ方のコツ
     ┗フライパンの熱し方のコツ
     ┗卵の入れ方のコツ
     ┗卵の巻き方のコツs
 みんなのとて家事3選



家庭料理Labとは?

新しく「家庭料理Lab」という試みを始めます。これは家庭料理のセルフ研究室です。

最近、児童館でお弁当をほめてもらうことが増えました。ほんの数ヶ月前まで、お弁当作りが面倒で行くのをやめた日が何度もあった私のお弁当が、です。

「お弁当修行週間」として、じっくり腰を据えて取り組んだことが功を奏したのだと思います。お弁当作りは「得意だ!」と胸を張っていうことはできませんが、少なくとも、悩むことがなくなりました。

家庭料理Labは即日完了の「セルフ研究室」です。
自分で課題料理を設定し、その料理を上手に作るための要点を探っていきます。


とりあえず作ってみる

『キッチンの達人』という漫画を読み、う巻き風の卵焼きがおいしそうで作ってみたくなりました。

この漫画にいくつかポイントが書かれていたので、それを参考にやってみたところ……

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こんなふうになりました。

不格好ですが、これまで作ったものと比べたら、ずっとまともなのです。

失敗点は巻き返すときにうまくいかなかったこと。

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卵焼きの要点を探そう

こうして実際に作ってみると、レシピ上では見えてこないものがわかります。
それは卵焼きの「要点」。どんな手順に迷うのか、どこで失敗したのか。それらをざっくりまとめたものです。

ここで見つけた要点は、
◎巻き方
◎油の引き方(フライパンの扱い方)
です。

これらがイマイチだから失敗してしまうのでしょう。

ここからさらに、料理の基本書を参考にして「気づいていない要点」を探していきます。

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2冊の本に載っている工程を比較したものがこちらです。

卵焼きmethod叩き


残念ながら、「細巻き卵」と「厚焼き卵」という、別々の料理しか見当たりませんでした。でも、巻き方や焼き方といった基本的な部分はほとんど一緒だと思うのでまとめました。

このレシピ比較を踏まえてまとめた「卵焼き調理の要点」は、

①卵の混ぜ方
②フライパンの熱し方
③卵の入れ方
④卵の巻き方

の4つです。

これらを細かく分析すれば、失敗しない卵焼き作りができるようになるはずです。


まとめ

レシピを比較し、自分の言葉にしてまとめたものがこちら。

【分量研究(※完成版ではありません)】
卵2個
----------
砂糖○
酒●
出汁●

【卵の混ぜ方のコツ】


卵はよく混ぜて、こし器でこす

【フライパンの熱し方のコツ】


煙が出るまでよく熱する
余分な油を拭き取る
底だけじゃなくて側面にもしっかり油が回るようにする
一度濡れ布巾の上にうつして冷ます

【卵の入れ方のコツ】


卵液の1/3量を加える
弱火にする
表面がプクプクふくれてきたら箸でつついて空気を抜く

【卵の巻き方のコツ】


フライ返しを使う
手前から向こう側へ巻いていく(※これは本によって違ったのでまずこちらを試す)
空いた部分にも油を引く
巻いた卵を箸でさして、空気をいれる



この手順を参考に作り、理想の卵焼きができたらこの実験は完了(そして成功)です!

▼まずは第1弾……のつもりが、1つしか卵がない。
やってみたけれどかなり難易度が高かった。というのも卵液が足りなくて巻けなくなるのです。

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やはり卵は2個以上必要です。
諦めず、引き続き作っていきます!


▼私がおすすめする料理の基本書。いずれも古い本です。

ボリュームはおかず館のほうが多く、定番料理から変わった食材、季節の料理、調味料のこと…など調理に関することがなんでも載っている図鑑です。





はじめての台所―野菜の洗い方からお教えいたします (素敵ブックス 14 マイライフシリーズ特集版)
浅田 峰子
グラフ社
はじめての台所は1食材1料理くらいでコンパクトにまとまっていますが、選び方や切り方、下ごしらえの仕方などが1冊でわかって便利です。





365日のとっておき家事 Story『√365』

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CharacterDesign & Illustration : イラストレーター・ねこがえるさん

おまけで毎週月曜日に更新している1話完結の家事小説です。
▼0話目・目次はこちらへ。
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/route365/0.html



みんなのとて家事3選










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【著書】---暮らしをラクに楽しくするヒント集---

もっと動ける私になる! 魔法の家事時間割
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中でもメインテーマは「家事の時間割」です。1作目でご紹介した「スケジュール」とは違い、1日の流れを確認するための表。時間に縛られる必要はありませんが、時間の波にうまく乗ることで、スムーズに家事が捗ります。




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この本を読むと「やりたいことがたくさんあるのにうまく回らない」という悩みが解決します。1日にひとつだけ、少し特別なことをするのです。これを「とっておき家事」と呼びます。でも、それを続けていくためにはこつがあります。そこで、とっておき家事をどなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる"公式ガイドブック"としてつくりました。


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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。次回の募集は2018年12月です。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



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