『魔法の家事ノート』のスケジュールシートがあれば、くり返し行う家事を迷わずこなすことができます。でもそこだけではカバーできないところが。それは「日々変わること」です。
やり方を試行錯誤してきましたが、ようやく突破口を見つけた気がするのでご紹介します。これを「日々ログシート」といいます。

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*目次*
 書きもの時間がじっくり取れない
 書けなくても考えることはできる
 日々ログの中身
 まとめ
 みんなのとて家事3選




書きもの時間がじっくり取れない

半年ほど前から悩まされていることがあります。それは、娘の夜泣き。それまではまったくなかったのに、1歳半にして突然はじまりました。

夜泣きにはある条件があります。
それは、私が隣で添い寝をしていないこと。


私は日中、自分のことや仕事をしないかわりに、娘が寝ている間に考え事やパソコン作業、書きものをすると決めています。
ところが、こうした時間が取りにくくなってしまいました。

優先順位はもちろん仕事です。そこはなんとか終わらせるかわりに、やったほうがいいけどやらなくても問題はない「自分のための考え事」ができない日が出てきました。


さまざまな解決策を試しましたがうまくいかない。

☑娘が起きないように工夫する→今のところ不可能
☑諦めてずっと添い寝する→20~6時まで添い寝するのはつらすぎる


自分のための考え事はなにかというと、
冷蔵庫の在庫確認や、献立を組み立てること、ちょっと気づいたことのメモ、イレギュラーなTodoリスト作り、予定を立てること……などです。

書かなくてもやることはできるけれど、忘れたり、効率が大幅に落ちたりするので困っていました。


書けなくても考えることはできる


家事ノートは記入時間が1日5分ですむので、娘が起きている間でもさっと記録ができます。そして、これがあれば「くり返して行う家事」やある程度スパンのある予定の管理には困りません。


私ができなくなったのは「イレギュラーな予定」を効率よく進めること
これまで、こうした内容を記録するのに「フローノート」を活用していました。


でも、5分あれば十分な家事ノートとはちがい、「フローノート」を書くのにはそこそこ時間が必要です。
そこでベッドにごろごろしながら記録できる仕組みを作ったらどうだろう? と考えてみました。娘がねむったあとも、すぐにベッドを離れると起きてしまいます。だから、15~30分ほど横でごろごろしていなければいけません。


そのために使用するのがスマホアプリ版のEvernoteです。これはざっくり言うとメモアプリのようなものです。

※次からはEvernoteで作った中身をご紹介しますが、私のような「記録できない」というお悩みがなければ、手書きノートで構わないと思います。


日々ログの中身

過去にもEvernoteで記録をしようと試みたことがありますが、その都度「何について書こう?」と考えるのが面倒でした。

そこで、家事ノートのように、あらかじめ項目を決めて、テンプレートのようなものを作り、すぐに作れる仕組みをつくることに。

「日々ログ」シートはこんなふうに使います。

①基本となる「テンプレート」をつくります。
②寝かしつけ後のごろごろタイムに、この「テンプレート」をコピー。明日の分の予定を記録します。
③スマホなら手書きより記録しやすいので、思いついたタイミングでできるだけ記録します。
④1日が終わったら、「学び・気づき」など残しておきたい情報だけをコピペします。(終わったTodoは使わないので)



記録するのは、こんなテーマです。

①テーマ ②予定 ③やること ④ごはん計画 ⑤逆算SKD ⑥買うもの ⑦学び・気づき



サンプルで作ったものをご紹介します。

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まとめ

これまでは夜泣きをしないように「娘」を変えようと思っていたけれど、「自分」自身の行動を変えるほうがずっとかんたんだとわかりました。

もちろん、眠りが浅いのはかわいそうなのでこれからも何か方法はないか考えますが、まずは「私自身」が万全であることも大事だと思います。

これでイレギュラーな予定もこなしやすくなるといいな、と思います。



『√365』-あのころのゴールに私たちはいる

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CharacterDesign & Illustration : イラストレーター・ねこがえるさん

おまけで毎週月曜日に更新している1話完結の家事小説です。
▼0話目・目次はこちらへ。
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/route365/0.html



「うちね、ついに食洗機を買ったの」と麻紀絵が言った。
「もう洗いものがきらいで仕方なくって、旦那さんにお願いしちゃった」
「わかるわかる」と紗織が続ける。
「汚れたものを洗うのがいやなのよねえ」

高校時代、いつも一緒にいた女子4人で集まるのは10年ぶりだろうか。化粧っ気のなかった麻紀絵はまるで別人のようだし、いつもしとやかなほほ笑みを浮かべていた紗織は早口でしゃべるようになっていた。

学校帰りにコンビニでアイスを買い、溶けないうちに急いで自転車で海まで行って、ぷかぷか揺れる、緑色の波の上に足を投げ出すように座って、集まる時間が好きだった。

私たちの話は、新芽のように伸びやかで、可能性があった。

まだ始まっていない恋の話、いつかは結婚にたどりつくのかもしれない恋人の話、これからどうやって生きていこうかという未来の話。もちろん、他愛のない話もたくさんあった。でも、その一粒ひとつぶが、きらきら光っている、そういう話題だった。

だからだろうか、胸の奥がざらっとしたいやな感じがした。ああいう、きらきらした気持ちの行き着く先が、10年ぶりの再会で出てくるのがこの話題なんだろうか、と。それは、私がこのごろ感じていた、行き止まりにぶつかったような気持ちに似ていた。

「マリーの家は? 食洗機ある?」と紗織。
「手荒れもするしいやよねえ」と麻紀絵。
「そうだね、洗いものって、少し面倒くさいよね。あのベタベタしたのがいや」
私はそう答えた。でも、本当は、洗いものはきらいじゃない。

汚れを先に拭き取って、さっとお湯で流せばスポンジを汚さないままお皿をぴかぴかにできる。油汚れならティッシュ。そうじゃなければウェットティッシュ。それでも汚れが落ちないときは、ティーバッグに洗剤をつけて、予洗いをする。それからはじめてスポンジで洗う。

洗いものの面倒くささは、スポンジが汚れてべとべとになり、それがほかの食器や手にもついて、余計に手入れが必要になるところにある。もちろん量が多くて大変だったり、水にさわるのがいやだったり、そういう理由もあるだろうけれど。でも、このひと手間をかけるだけで、ぐっとかんたんになるのだ。

「あたしは嫌いじゃないよ。一つひとつ手で洗ってくのって、なんだか達成感があるんだよね」
ふと、それまでジン・トニックを飲んでいたノンタンが口を開いた。

「えー、ノンタンってやっぱり変わってる」
麻紀絵がころころと笑う。紗織もつられて笑う。

「マリーはさ、本当は洗いもの好きなんだよ。あたし、大学のときマリーん家に1ヵ月くらい泊まってたことあるんだけどさ、すごく楽しそうに洗ってた」

「なんだあ、マリーったら別に変なところで合わせなくてもいいんだよ。気ばっかりつかってたら疲れちゃうよ」
「昔からそうだもんね。私たちといるときくらいさ、もう少し肩の力を抜いてもいいんだよ。空気とか読まなくていいのにー」

みんな、やわらかい表情で笑っていた。



「ねえ、ノンタン。私思い違いしてたのかもしれない」

「……30になる自分たちは、ただ老いていくだけだとか?」

少し赤い顔をして、ノンタンが言った。高校時代には長く伸ばされていた黒髪が、今はきりっとしたボブになっている。メイクはあの頃よりも薄くて、それなのに瞳に力があった。

「ちょっとわかるよ。みんな結婚してさ、あたしもそうだけど、なんというか自分の作っている巣を守りたいみたいなところがあるよね。
冒険心とかはもう、きっと出せないんだと思う。そういうのはちょっとさみしい。
自分ひとりで、自由に、道を切り開いていくとか、飛び込んでいくとか。もしかしたらもうできないのかもしれないね」

ノンタンはうつむいた。

「ここって、あのころにあたしたちが喋ってたことのゴールなんだよね。みんなよく言ってたじゃん、幸せな結婚するぞ~とか。
でも、ゴールではあるんだけど、同時に中継地点でもあって、幸せかどうかはたぶん、最後に決まるでしょ。だったら、その幸せを作り続けることが、今のあたしたちが目指す可能性なんじゃないかなあ」

夜道をうすぼんやりとした月が照らす。お酒のせいか珍しく口数の多かったノンタンは、ちょっと照れくさそうにうつむいて「明日は雨だねえ」と話をそらした。



ノンタンは子どものころから、天気とか自然とかに詳しくて、お月さまがぼんやりと曇ったようになっていたら雨が降るっていうのも、前に教えてもらったことだった。

一見すると派手になったように見える麻紀絵の、素朴なやさしさは失われていなかった。おしゃべりになった紗織の聞き上手なところはそのままだった。

私たちは別に変わったわけじゃないのだ。あのころ持っていたものに新しく得たものを重ねているだけ。

たった30年でこんなにたくさんのものを得られるのなら、これから先、もっといろんなものを身につけられるんじゃないだろうか。

そしてそれは、もちろん私の努力次第なのだ。



みんなのとて家事3選









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【著書】---暮らしをラクに楽しくするヒント集---

もっと動ける私になる! 魔法の家事時間割
三條 凛花
扶桑社
2018-03-09
三條凛花の魔法シリーズ、第2弾です。この本を読むと「今すぐ動ける」ようになります。その方法として
今すぐできるものから、じっくり問題解決するものまで、合計5つの「魔法」をご紹介しました。
中でもメインテーマは「家事の時間割」です。1作目でご紹介した「スケジュール」とは違い、1日の流れを確認するための表。時間に縛られる必要はありませんが、時間の波にうまく乗ることで、スムーズに家事が捗ります。




365日のとっておき家事: もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり (単行本)
三條 凛花
三笠書房
2017-12-08
この本を読むと「やりたいことがたくさんあるのにうまく回らない」という悩みが解決します。1日にひとつだけ、少し特別なことをするのです。これを「とっておき家事」と呼びます。でも、それを続けていくためにはこつがあります。そこで、とっておき家事をどなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる"公式ガイドブック"としてつくりました。


時間が貯まる 魔法の家事ノート
三條 凛花
扶桑社
2017-03-02
この本を読むと「考えない、探さない、迷わない暮らし」を手に入れることができます。暮らしや家事にまつわる情報をすべて1冊のノートにまとめるのです。作るのに時間は必要です。でも、1度作ってしまえば、何度も調べ直す必要がなくなります。この本では、まとめ方のこつと、まとめておくと便利なことを実例を交えてご紹介しています。\重版! 6刷です/


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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。次回の募集は2018年12月です。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



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