\新刊発売中/
過去の著書2冊の内容をぎゅっと1冊にまとめたボリューミーなムックです。「家事スケジュール」が書き込める別冊ノート付き。
※本文の内容は同じなので、すでに過去の著書をお持ちの方はご注意ください。



小さな子どもがいると、かんたんなことでもハードルが上がることが多々あります。

その一つが自分のこと。

たとえば手。

外で働いていたときは、安い化粧水の入った小さなボトルとハンドクリームをデスクに入れていて、手を洗うたびに保湿しながら、次の仕事の手順を考える……というようなことをしていました。

おかげで手はいつでもしっとりすべすべ!

さらに、指先にはいつも綺麗にネイルを施していました。奮発してネイルサロンでやるときもあれば、お給料がピンチ……というときはセルフネイルでとにかく凝ったものを塗る。



でも、今はその逆です。

お風呂後も最近まではつねにバタバタしていて、唯一人にほめられるポイントだった肌がすっかりかさかさでした。

ただ、お風呂上がりの保湿は、ボトルの形状を変えただけでぐっとハードルが下がりました。今回はそれを、手の保湿にも加えていきます。



なお、そこで出てきた小さな動きのお話から、家事全体について感じていることについて書きました。



とっておき家事とは?1日1つだけ行う、ちょっとだけ特別な家事のこと。詳しく知りたい方は、ブログの一番下にQ&Aがあるのでご覧ください。


index
使いやすい形状はポンプ式
「小さな動き」はむだにできない
まとめ

▽ここからおまけコーナー
   暮らしのひとコマ
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   SNSについて
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使いやすい形状はポンプ式


最近、なにかを買うとき、ポンプ式のものを選ぶようになりました。

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それだけで、とっても捗る。

理由は「動き」の回数です。


よくあるチューブタイプのハンドクリームだと、

①持ち上げる
②蓋を回す
③外れた蓋を置く
④手に取る
⑤ハンドクリームを置く
⑥手に取る
⑦蓋を閉める
⑧片づける

と、8つの動きが必要になります。そう、塗るためだけに、実は8回もの小さな動きがあったのです。



でも、ポンプ式なら、

①押す

で終わりです。



収納用語では、こういう動きをアクション数といったりするのですが、面倒くさがりな性格の人ほど、アクション数はとても大事です。これが少なくなればなるほど、快適になります。


「小さな動き」はむだにできない



さて、私はひどい頭痛持ちです。

動けなくはないけど、できれば動きたくない……みたいなことがよくあります。

そんな頭痛勃発時のある日、夫が平日休みのランチタイムにこんなやりとりがありました。




「ごめん、今日はお弁当買ってきてくれない?」(※車で1,2分ほどの場所)

「なんで?」

「かなり頭が痛いからつくりたくない」

「いやいやいや、パスタとかかんたんじゃん! ゆでてレトルトソースかければ終わるし……」

と夫。



「ぜんぜん! かんたんじゃないからね! 
まずお湯を沸かして、それぞれ袋から出して、束ねてるひもを取ってゆでて、ザルにあけて、オリーブ油かけて、それからやっとレトルトソースだよ」

「それだけじゃん」

「まだ終わらない。
食べ終わったら、食器を下げて、軽く拭いて、それから洗って、拭いて、しまう」

「ーーいや、そんな細かいことを言われても……。だれでもやってることじゃん」

「……普段なら別に何も思わないよ。今は頭が痛いんだってば……。でもさ、買ってきたごはんなら、さっと拭いたり流したりしたら、捨てて終わりだよ」




テイクアウトや外食が楽なのは、小さな動きがほとんど要らないのが大きいと思います。

ごはんって作るだけじゃなくて、そのあとの片づけもある。
しかも食器や鍋だけじゃなく、使って汚れたキッチンもその都度きれいにしないと、あとあとの掃除が大変になる。




さらに、この日は夫がいたので違ったけれど、ここに幼児2人がいるとさらに動きは増えます。

けんかを始めたふたりをなだめたり、
散らかし過ぎてつまずいてころんだのをなだめたり、
勉強やピアノを料理の途中で見に行ったり……。

その都度、自分の作業が中断されてしまうので、「さっきまで何してたっけ?」とか「次どうするんだっけ」とか、自分の再起動にも時間が必要です。




結局、家事をしない夫には理解してもらえなかったのだけれど……

それでも、私自身は小さな動きがいかに面倒なのかというのをこの数年でひしひしと感じています!




最近は、便利な家電やグッズもいろいろあるし、サービスも充実しています。

家事本でも、とにかく家事に投資!というようなキーワードをよく見かけます。

でも、経済的な理由や、お金があってもパートナーの理解が得られないとか、事情はたぶん人によって違うんですよね。

本当にコスパが良いのだとしても、導入できない人はたぶん、たくさんいると思います。


自分の置かれた環境でやりくりしていくしかありません。


そして、お金をかけずに家事を楽にするために大事なこと。

それこそが、見落とされがちな「小さな動き」だと私は考えています。気づかれないくらい当たり前のことだからこそ、時間泥棒です。



やってもやっても家事が終わらないな、と疲れている人は、この「小さな動き」探しをやってみると、今より少しだけ楽になるかもしれません。

当たり前のことだとあなどらずに、探してみると、いろんな時間泥棒が潜んでいます……!



1.容器の形状を見直してみる

2.小さな動き探しをする

3.特にしんどいと感じている家事を分解してみる
一緒にやってみよう!今日のとて家事ヒント





まとめ


・容器の形状を変えることで、ハードルを下げてみたお話。

・小さな動きを見つけて減らしていくと、時間がどんどん貯まります!(強く実感)



暮らしのひとコマ



イチオシとて家事


あとがきindex
著書について
連絡先について


著書について



もっと動ける私になる! 魔法の家事時間割
三條 凛花
扶桑社
2018-03-09
三條凛花の魔法シリーズ、第2弾です。この本を読むと「今すぐ動ける」ようになります。その方法として
今すぐできるものから、じっくり問題解決するものまで、合計5つの「魔法」をご紹介しました。
中でもメインテーマは「家事の時間割」です。1作目でご紹介した「スケジュール」とは違い、1日の流れを確認するための表。時間に縛られる必要はありませんが、時間の波にうまく乗ることで、スムーズに家事が捗ります。




365日のとっておき家事: もっと暮らしやすい家と時短のしくみづくり (単行本)
三條 凛花
三笠書房
2017-12-08
この本を読むと「やりたいことがたくさんあるのにうまく回らない」という悩みが解決します。1日にひとつだけ、少し特別なことをするのです。これを「とっておき家事」と呼びます。でも、それを続けていくためにはこつがあります。そこで、とっておき家事をどなたでも続けやすいようにメソッド化し、今日やりたい家事テーマがすぐに決まる"公式ガイドブック"としてつくりました。


時間が貯まる 魔法の家事ノート
三條 凛花
扶桑社
2017-03-02
この本を読むと「考えない、探さない、迷わない暮らし」を手に入れることができます。暮らしや家事にまつわる情報をすべて1冊のノートにまとめるのです。作るのに時間は必要です。でも、1度作ってしまえば、何度も調べ直す必要がなくなります。この本では、まとめ方のこつと、まとめておくと便利なことを実例を交えてご紹介しています。\重版!9刷です/









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【Q&A】 ---このブログについて---

Q. このブログは、どんなブログ?

このブログのキーワードを3つに絞るとしたら、「とっておき家事」「ノート術」「時間術」です。
私が「とっておき家事」で行った内容と気づきがおもな更新内容です。なるべく読みものとして楽しんでいただけるよう、心がけています。

Q.だれが書いているの?

三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
ほんの数年前まで、足の踏み場もない部屋に住み、日々の家事もままならない状態でした。そこから自力で脱出し、人並みに家事ができるように。今の私にとって、家事とは「心を整えるツール」と呼べるくらい、かけがえのないものになっています。(もちろん、面倒だ!と思うときもありますが)
そのため、このブログでは掃除術やお料理術などを紹介することはほとんどありません。家事そのものというよりも、どうしたら家事が楽しくラクになるのか? というヒントを日々研究していくブログだとお考えください。

Q.とっておき家事とは?

とっておき家事は、1日ひとつ、ふだんの家事に加えて少しだけ特別なことをするものです。「家事」とついていますが、どこまでを「とっておき家事」と設定するかの線引きは自分で決めます。私は「家事=イエのコト」とし、家で行うこと全般や家族のことなど幅広く取り組んでいます。さらに詳しく知りたい方は、著書『
365日のとっておき家事』をご覧ください。また、ほかの方の実例はtwitterのハッシュタグ「 #とっておき家事 」をご参照ください。

Q.とて家事ラボとは?

「とて家事ラボ」は、とっておき家事に挑戦してみたい読者さんをサポートするために作った無料のグループです。