島崎和歌子さんが断捨離依存なのでは。そんなニュースを見かけました。
片づけをライフワークにしている身として「断捨離依存」という言葉が強く印象に残ったので、自分なりの「モノの持ち方」について見直してみました。

1108

*目次*
モノの適量ってなんだろう?
これまでの部屋の変遷
暮らしが変わって見えてきたこと
断捨離依存かな? と思ったら読みたい「ちょうどいい」を探すための3冊の本
流されるのではなく、波に乗る



モノの適量ってなんだろう?

部屋の改装で家具や持ち物を処分する必要があったため、3日間限定でミニマリスト生活をしたことがあります。ミニマリスト、というか、「モノがない」状態です。

dansyari

たった3日間という「非日常」だったからか、とても快適でした。たとえるなら、落ち着いたホテルで過ごしているようなイメージです。
ホテルの空間もムダがなく機能的ですよね。モノが溢れていると、視覚から受け取る情報だけでなんだか疲れてしまうことがあります。

意外と快適だったので、この状態が終わることがちょっとさみしくもあったのですが... 改装後の部屋は、本当に理想的な空間になりました。
ただ自分の芯なくモノをなくしただけの状態だったら、「わが家の暮らし」というよりもホテルのような「仮住まい」という感じになったかもしれません。

これまでの部屋の変遷

本当に散らかっている、ひどい状態のころは部分写真しかないのですが...  4年間の部屋の変遷をまとめました。

▼2012~2014年
Cw8bUeuUcAAZ5ZU

部屋中に溢れかえったダンボール。家具のすき間には小物やなくしたはずのいろいろなものが落ちています。
モノを積み上げているので猫が走り回れないくらい狭く、毎日たくさんの時間を探しものに費やしていました。
夫に「パスポートはどこ?」「そろそろマフラーほしい」「夏服に変えたい」などと言われるのが苦痛で仕方ありませんでした。探すのに何時間もかかるからです。
家事は進まず、週3日しか働いていないにも関わらず、掃除も洗濯も料理も。ほとんど出来ませんでした。

▼2014~2015年
Cw8bWibVIAAXhvt
少しずつ片づいてきた時期です。とはいえ、扉の向こうはぐっちゃぐちゃです。誰にも見せられません...。なので来客時は隠してました。
きっかけになったのは、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』、ゆるりまいさんのブログ『なんにもないブログ』、coyukiさんのブログ『*Little Home*』の3つ。
整理収納アドバイザーの資格に挑戦したのもこのころです。
そうじや家事が少しずつできるようになってきました。

▼2015年
jpg small
CVYFdmvWUAAsG-v
2015年。ブログを始めてからは、さらに片づいていきました。
妊娠をきっかけに住まいを見直しましたが、猫と一緒に今と同じくらいの金額で暮らせる広い部屋が見つからず。ワンルームを改装して(※原状回復可能な範囲で)赤ちゃんとの暮らしに備えることに。
そのためにはモノを大量に捨てる必要がありました。物理的に何も置けないからです。断捨離対象となったのは主に家具や収納グッズたち。
そして、改装前の3日間だけ、家具とモノがほとんどない「ミニマリスト」な暮らしを楽しみました。


▼2016年
Cw8bYZLVQAAE7bl
Cw8bZGxUoAAkqy0
今の暮らしが完成しました。
お部屋改造計画さんに改装をお願いしました。
さしあたって、打ち合わせ前に「どんな暮らしがしたいか?」「どんな部屋に住みたいか?」を考えました。過去に買ったインテリア雑誌をすべて出してきて、「こういうテイストが好き」「これは好きじゃない」をより分ける作業です。
「好き」を探すよりも「これは違う」「違和感」「きらい」というマイナスなものを減点方式で抜いていったほうが案外簡単みたいです。

それまで、家具やモノは白でなるべく統一してきましたが、サンプルをたくさん集めてみると、もうちょっと「色」のある暮らしをしたいことに気がついたのです。シンプルで機能的な形のものよりは、女性らしいデザインが好き。
そういう「芯」が見つかりました。
また、モノの量についても「必要最低限の数(物理的に収まらないから)」「出しっぱなしはきらい」「好きなものは捨てたくない」という芯が見えてきました。

暮らしが変わって見えてきたこと

暮らしが変わって見えてきたことがあります。
それは、楽しく暮らすのにモノの多さ・少なさはあまり関係ないということです。というよりも、「モノが多い」というのは人と比べての相対評価であることが多いのかなあと思ったのです。

自分のなかで「好きなものを負担にならない分だけ持つ」ことがわたしにとってのモノの持ち方だと気がつきました。

たとえば、これは先日twitterにUPしたわたしの学生時代の部屋の様子です。

CxBj39-VEAAUTqu

見た目はそこまで散らかっていないと思います。
でも、引っ越すときにダンボール30個以上もの荷物になり、宅配業者さんに驚かれたくらいでした。

今のわたしから見たら「雑然とした空間...」「なんてムダが多い!」と思ってしまいますし、きっと大幅にテコ入れをするでしょう。
でも、当時のわたしにとっては「適量」だったと思うのです。

隠れている収納部分には、使わないのに取っているものもたくさんありました。探しものにかかる時間も多少ありました。
でも、結婚当初のように悩むほどではなかったのです。
自分の部屋が好きだったし、居心地のいい場所でした。

女子会をするときにかわいいランチョンマットや箸置き、うつわのなかから、きょうの気分に合わせて選ぶときの楽しみ。雑貨を集めるたのしみ。飾るたのしみ。
友だちが来た時に「卒アル見せて」「昔の写真ないの?」と聞かれることが多いから、アルバムやプリクラノートもたくさんありました。

「この人かっこいいね」
「昔全然ちがう」
そんな他愛のない話に花を咲かせるためのツールでもありました。

探しモノやそうじの手間は、そういう小さな楽しみに比べれば大したことがなかったのです。

そしてそういう楽しみは、今のわたしが失ってしまったもの。だから、今のわたしにとっては「捨てるべき対象」なのです。

断捨離依存かな? と不安になったら読みたい「ちょうどいい」を探すための3冊の本

詳しいレビューは後半の記事(明日あたりUP予定)で書きますが、捨てすぎるのではなく「ちょうどいい」モノの持ち方についてヒントをもらえる書籍をご紹介します。








流されるのではなく、波に乗る


流されるのではなく、波に乗る。乗りこなす。

これはわたしが大切にしていることの一つです。流されやすいので自戒でもあります。

モノを減らすことが幸せにつながる。これは正しくも不正解でもあると思います。要らないものと邪魔なものをなくせば身軽になれます。

でも、「すべてのモノを減らすこと」が幸せにつながる。だったら、個人的には間違いだと思います。実用的じゃなくても大切なものはたくさんあります。

たとえばおばあちゃんが編んでくれたクマの編みぐるみ。クリスマスツリーや風鈴などの季節を感じる小物。たくさんのシール。たくさんの漫画や本。

モノをどんどん減らしていますが捨てたくないものたちの一部です。

テレビや雑誌で言われていることは、無意識のうちに頭のなかに入ってきて、自分の行動を変えようとするものです。
でも、たくさんの情報に流されるのではなく、そのなかから「これはいいな♡」と自分で思えるものだけを拾って、楽しんで過ごしたい。流されやすいわたしだからこそ、そう思うのです。

▼わたしのノートが書籍に掲載されました!


▼amazon

家事・料理・家計簿・子育てをテーマに、25人のノートの使い方がまとめられた本です。
わたしのはご覧の通りあまりかわいくないのですが... みなさんのノートが素敵で、めくっているだけでもわくわくします。

書くことで頭をすっきりさせて、身軽に家事をする。そのためにぴったりな書籍です!

▼家事がラクになる! 魔法のノート術記事、いろいろ書いています♡

原本を作っておけば使いまわせる《基本の間取り図》
迷わない「おそうじレシピ」を作ろう
残しておきたい資料は「ゲージパンチ」でまとめよう




b_ornament_112_0L

この記事が気に入っていただけたら、
“応援の1クリック”をお願いします♡
更新の励みになります。

にほんブログ村 その他生活ブログ 家事へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ


b_ornament_112_0L

最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。



*とっておき家事とは?
毎日その日の記念日や誕生花、あるいはその時期にやっておきたい家しごとなどを1日1つ行なっていくものです。内容は、いわゆる家事だけでなく、季節イベントの準備やお付き合い、家族と楽しく過ごす工夫・・・など幅広く設定しています。


*初めましての方はこちらへどうぞ(^^)
このブログの目次と、自己紹介です。
毎日をカラフルにするとっておき用語集
「自己紹介で使う30の質問」を通して振り返る2015年

*レオパレス21情報サイト「ひとり暮らしLab」連載記事のご紹介
連載《片づけが好きになるヒント》はこちら。
http://hitorigurashi-lab.com/author/rinca

*ESSE online でも連載中!
一番人気の「4分割メモ」はこちら
https://esse-online.jp/4665


*ご依頼・メッセージはこちらから
お問い合わせフォーム

コラム執筆・取材のご依頼もお受けしています。
NG要件等はパソコン右側の「お願い」事項をご覧くださいませ。

▼Instagramやってます…✨
https://www.instagram.com/rinca_fukafuka/

image




▼トラコミュを作ってみました。
「暮らしを少しずつ整えていく」。そのためにしていることがあればぜひ教えてください。
明日のためにできるシンプルなこと