ペットボトルの蓋でなにかおもちゃを作れないかな? と考えていました。
昔、猫用に作ったおもちゃを少し変えて作ってみたところお気に入りに。
今日、9月26日のとっておき家事では《ペットボトルの蓋でおもちゃ作り》をテーマにしました。
裏と表でキャラクターを変えたりしています。
下書きできないのでバランスを取るのがむずかしい。やってみて感じたのは最初に「鼻」から描くと比較的書きやすいということです。
用意するものは、
・ペットボトルの蓋 2つ
・音が出るもの 数個 (私はビーズを使ったけれど、米粒とかでもできそう)
・セロハンテープ
・油性ペン
ペットボトルの蓋にアンパンマンの絵を書いて、中にビーズを詰め、セロハンテープでしっかりと止めるだけです。
シンプルな手作りおもちゃのいいところは、すぐに用意できて、お金がかからず、捨てるときも困らないということ。
図工と体育は大の苦手だったのですが、工作のたのしさに目覚めてきたこのごろです。
365日のとっておき家事 Story 『ヒロインの親友』
9月26日
▼0話目を読む/1日1話目安で更新しています
http://blog.livedoor.jp/rincaji/archives/20162017.html
「ねえ、どうしてエリカちゃんは会社を辞めたの?」と、花夜子が少し遠慮がちに訊いた。誰にも話さずにきたことだったけれど、腕に抱いた優花ちゃんのあたたかさと重さと、ミルクのにおい、そういう明るいものに後押しされているようで、私は打ち明けてみることにした。
「お正月明けに会社にでてみたら、私を見るほかの人の目が変わっていたの。ある人は好奇心いっぱいの目で、別な人は軽蔑の眼差しで。話しかけてくる人は事の真相を知りたいだけで、ほかはみんな、私を敬遠して、避けていた」
「どうしていきなりそんなこと......」
「大晦日の日に、私の身に起きた出来事が、そっくりそのまま立場を入れ替えられて伝えられていたから」
千字教団の信者は私。逃げ出したのは冬吾。
会社の規定で勧誘行為は禁止されている。それもあって、好奇と軽蔑の眼差しにさらされることになったのだった。
あの日にすべてが変わってしまった。
冬休みに入る前、はじめて彼の実家に行くと打ち明けた私に、同期のみんなは応援の言葉をかけてくれた。その前のクリスマスには、仲の良いメンバーでプレゼント交換会をしたりもしていた。
会社での人間関係は良好だと思っていたのに、たったひとつの噂ですべてが変わってしまったのだった。
「花夜子は思うんだけど、エリカちゃんは、みんなが信じてくれなかったことが悲しいんだよね」
はっと顔を上げると、花夜子の栗色の瞳が悲しそうに曇っていた。
「それから、あの婚約者の人にうそをつかれたことがいやだったんでしょう。事前に打ち明けてくれていたら、エリカちゃんならきっと、一緒になって考えたと思うの。
だって、中学のときに一度あったでしょう。おうちが新興宗教の子がいて、その子がいじめられていたこと。確かにその子のお母さんは、クラスメートの家を回って、なんだかよくわからない水を売りつけようとしたりしていた。
それがきっかけだったよね。いじめの。
でも、エリカちゃんはそれに絶対に加担しなかった。ふつうにあの子と話してた。それは、その子自身は誰にも何も強制していなかったからでしょ? 」
気がつくと涙がこぼれていた。これまでの人生であまり泣いたことなどないというのに、急に「ヒロイン」のような生活になったこの1年の私は、涙を流してばかりいるような気がする。
花夜子の言葉は、私が自分でも気づいていなかった感情を形にしてくれた。そうか、私は悲しかったんだ。それがわかって、思いきり泣いたら、とてもすっきりした気分になった。
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▼はじめての著書です。ノートを使って家事のストレスをなくそうというもの。
この本では紙のノートをすすめていますが、ノートはどんなものでもいいですし、Evernoteなどのクラウドサービスでもご自分にあったやり方でどうぞ。
また、「ノートを書くのは苦手」という方にも役立つ情報を盛り込むよう心がけました。
時間が貯まる 魔法の家事ノート [単行本(ソフトカバー)]
↑ Amazonでもご購入いただけます。
重版出来! 5刷です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な1日になりますように。
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「お正月明けに会社にでてみたら、私を見るほかの人の目が変わっていたの。ある人は好奇心いっぱいの目で、別な人は軽蔑の眼差しで。話しかけてくる人は事の真相を知りたいだけで、ほかはみんな、私を敬遠して、避けていた」
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あの日にすべてが変わってしまった。
冬休みに入る前、はじめて彼の実家に行くと打ち明けた私に、同期のみんなは応援の言葉をかけてくれた。その前のクリスマスには、仲の良いメンバーでプレゼント交換会をしたりもしていた。
会社での人間関係は良好だと思っていたのに、たったひとつの噂ですべてが変わってしまったのだった。
「花夜子は思うんだけど、エリカちゃんは、みんなが信じてくれなかったことが悲しいんだよね」
はっと顔を上げると、花夜子の栗色の瞳が悲しそうに曇っていた。
「それから、あの婚約者の人にうそをつかれたことがいやだったんでしょう。事前に打ち明けてくれていたら、エリカちゃんならきっと、一緒になって考えたと思うの。
だって、中学のときに一度あったでしょう。おうちが新興宗教の子がいて、その子がいじめられていたこと。確かにその子のお母さんは、クラスメートの家を回って、なんだかよくわからない水を売りつけようとしたりしていた。
それがきっかけだったよね。いじめの。
でも、エリカちゃんはそれに絶対に加担しなかった。ふつうにあの子と話してた。それは、その子自身は誰にも何も強制していなかったからでしょ? 」
気がつくと涙がこぼれていた。これまでの人生であまり泣いたことなどないというのに、急に「ヒロイン」のような生活になったこの1年の私は、涙を流してばかりいるような気がする。
花夜子の言葉は、私が自分でも気づいていなかった感情を形にしてくれた。そうか、私は悲しかったんだ。それがわかって、思いきり泣いたら、とてもすっきりした気分になった。
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