\新刊発売中/
過去の著書2冊の内容をぎゅっと1冊にまとめたボリューミーなムックです。「家事スケジュール」が書き込める別冊ノート付き。
※本文の内容は同じなので、すでに過去の著書をお持ちの方はご注意ください。



「ピアノを習いたいな」

娘の言葉を受けて、ピアノ教室に通わせるようになりました。
ところが、まっっったく練習をしません。いろいろ声かけをしたり、ゲーム感覚でできるようにしたりと工夫はしたものの、効果がない……。

実は私自身もピアノを10年習っていました。

今日のとっておき家事では、当時のことを思い出して、ある工夫を試してみることに。


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子ども時代のわたしとピアノを考える


娘がピアノの練習をしない理由が、はじめはなかなかわかりませんでした。

というのも、私は

・練習は母の介入なしですべて自力でする
・1日40分の時間制(これは母が決めたルール)
・どんどん先に進みたいからどんどん練習する

というタイプだったからです。

一方の娘は、

・私が声かけをしないとピアノの前に座らない
・練習じゃなくて違うことをはじめる
・ピアノレッスンのように私にすべて教えてほしがる
・練習は気が向いたときだけ
・とにかく早く終わらせたい

という感じです。


はじめは、どうして娘が練習をしないのかわからなくて悩みました。
でも、そういえば……と気づいたことが一つ。


私の先生はかなり厳しかったのです。

そして私が怒られるのがとにかく苦痛なタイプなので、怒られないためにきちんとできるようになるまでくり返すというのはありました。


一方、その経験を踏まえて、自分と似て臆病で、かといって負けず嫌いというわけでもない娘には、優しいベテランの先生で楽しい環境を用意しました。

だから、きちんと完成するところまでやる、という感覚はあまりなかったのかもしれません。





自分が子ども時代にやってきた「書く」作業を取り入れてみようかな、と思い立ちました。
その一つとして行なったのが、楽譜の色塗りです。

目で見る音符と実際の音がなかなか一致しないようです。そこで、楽譜に色をつけてみることにしました。用意するものは7色の色鉛筆です。

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こんなふうに色分けをして塗りました。

ド→赤
レ→黄色
ミ→緑
ファ→ピンク
ソ→水色
ラ→オレンジ
シ→濃い青

色塗りリスト


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もちろん、同じ色にする必要はありません。

このような色分けにしたのは、私の「色の感覚」に理由があります。


「見える色」について


「共感覚」というものがあるようです。私はそれに当てはまるようです。説明するのはむずかしいのだけれど、それぞれの音には色があるような感じがします。

特定の色に見えるのではありません。見たままの色で見えるけれど、それにもし色がついているなら「この色じゃないとなんだかきもちわるい感じがする」という感覚。

楽譜のように一色だと特に思わないのですが、もし、ドの音に「青」が塗られていたら違和感があります。



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はじめは、この方法を取り入れるか少し迷いました。
というのも、娘の感じる色と私の感じる色が違えば、混乱させてしまいそうだと思ったからです。

「共感覚」というのはそこまで珍しいものではありません。23人に1人はいるとの研究結果があるそうです。
(※2005年、イギリスのエディンバラ大学での調査結果)


幸い、違和感なく受け入れられました。



ちなみに、自分の名前はこんな色だと違和感がありません。

b


色を塗ったら、娘がピアノを弾き始めた


たどたどしく弾いていた曲が、色を塗っただけでとてもすらすら弾けるようになりました。楽譜がとても読みやすくなったそうです。

そのことに一番驚いていたのは娘で「ひ、弾けた……!」と喜び、その日は1時間近くも練習をしました。

これまでは「できた!」まで持っていくことだけでも大変で、おそらくその小さな成功体験がなかったから、練習が苦痛だったのかもしれない……と思い至りました。

しかも、その後も自発的にピアノの前に座って弾くように。



小さな工夫でしたが、大成功でした!

お子さんがもう少し大きい場合は、自分で好きなように色を決めてもらうと、より楽しんでできるかもしれません。

なお、水色と青はやはり系統が似ているので、そこだけ混乱していました。紫などの違う色にしたほうが良かったかもしれません。



ちなみに、私自身は色を塗らなくても弾けるけれど、#や♭のついた音がなんだったかわからなくなるので、五線譜のはじめの部分、そこだけを色づけをしておくとすごく弾きやすいです。


他にも自分なりに工夫していたことがいろいろあるので、少しずつ取り入れていきたいと思っています。



まとめ


・楽譜に色を塗ると、人によっては見やすくなる

・やっぱり「できた!」がやる気を作るのだと実感



暮らしのひとコマ



イチオシとて家事



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三條 凛花(さんじょう りんか)といいます。整理収納アドバイザー1級の資格を保有しています。コラムやエッセイを書くのがおもなお仕事です。
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