すぐ目の前に迫る壁を見つめながら、眠りに落ちてゆく。

私は、この夏休み、まるでMRIの機器のように頭まですっぽり覆われた中で眠っていた。

息子がつくったそれを、家族はみんな「祠」と呼んでいる。


「ママの小屋をつくったからね」

そう言うと、息子は私を祠へいざなう。

彼は祠がなにか知らないので、それを「小屋」と呼んでいる。

息子の部屋に入ると、ふとんの上に、やぐらのような何かが鎮座していた。

ふわふわ素材の積み木ブロックでつくられた、彼の作品である。

彼は自分が寝るとき、その中に籠って眠る。デザインは日ごとに変わる。

けれどもあるとき、お気に入りの祠が私に譲られた。


祠のなかは、暑い。

猫が添い寝にくるからクーラーをかけているはずの室内で、布団をかけなくても身体が暖かい。

はじめは不気味だったけれど、包まれていると妙に落ち着くもので、私は知らず知らずのうちに眠りに落ちていた。


朝、目を覚ますと、身体のうえになにかが乗っている。

それは、ばらばらに崩壊した祠の欠片である。

ふわふわ素材の布でつつまれた積み木が、無造作に私の身体に落ちていた。

こういうときいつも、自分がどこにいるのかわからなくなる。

レースのカーテン越しに差し込んでくる夏の朝の強烈な光で、部屋の中はまっ白に照らされている。

しばらく困惑したまま動けずにいて、そうしてようやく、祠で寝ていたことを思い出すのである。


もう少ししたら、息子が聞きにくるだろう。

「ママ、今日はなにつくればいい?」

なにかリクエストしても、結局できあがるのは、デザインの細部が違うだけの祠だということを、私はよく知っている。



・・・❅・・・



夏休み、子どもがつくった「祠」で眠っています。
ふわふわ素材の積み木ブロックは、組み合わせ次第でいろいろな形をつくれるので、子どもたちが遊ぶのにぴったり。

息子は毎日のように形を変えながら、自分だけの小屋をつくっています。

そしてなぜか最近は、その作品が私の寝床になりました。


「ふわふわブロック」のおすすめメモ


今回、息子が祠をつくるのに使っているのはこちら。

やわらかな素材なので、積み木のように重ねたり、並べたり、組み合わせたりしながら自由に形をつくれます。普通の積み木とは違って、多少ぶつかっても痛くなりにくいので、床だけでなく、布団の上でも遊べるのがよかったところ。

「家」「秘密基地」「小屋」など、子どもがそのとき思いついたものを自由につくれるので、わが家ではかなり長く遊んでいます。

わが家では、いつの間にか「祠」という新しい用途まで生まれました。






子どもがつくったものは、いつも少しだけ予想を超えてくる。

今日もまた、新しい祠ができているかもしれない……



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折り紙やマグネットシールを使って、何度も遊べるきせかえ人形ノートをつくりました。子どもの「こうしたい」を形にしていく、親子の工作アイデアです。

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