麦茶って、夏のはじめがおいしい。
きんきんに冷えたのを飲むたびに「ああ、夏が来た」と思っていた。
さっぱりしておいしくって。
「ねーねー、麦茶飲みたい」
私がひたいに汗を浮かべて言うと、母の背中が「まだ熱いはんでむりだよー」と言った。粗熱の取れていない麦茶が冷めて、それから冷蔵庫できんきんに冷えるまで、そこから数時間……。
やかんの麦茶は夏だけしかつくられない。
大人になった。
水道水が、浄水器を通しても、あまりおいしく感じられない。いつもペットボトルを買っていたけれど、ごみの処分に時間がかかるし、お金もかかる。
水出しでお茶をつくるようになった。
はじめはぜんぜん続かなかった。だって、めんどうで。
少しずつ工夫を重ねて、ようやく「家で冷たいお茶を常備すること」が続けられるようになっていった。
そうして、麦茶をこまめにつくるようになって気づいた。
同じようにつくっているのに、ある日突然不味く感じられる。
それを私は「お茶のゲシュタルト崩壊」と呼んでいる。
舌が受け付けなくなってしまう感覚がいやで、2種類のお茶を用意して、ローテーションすることにした。
麦茶、烏龍茶、緑茶、ジャスミン茶、ほうじ茶。
この中から2つ。
お茶パックは、トングで透明容器に詰め替えていく。
残量がわかるから、買い足しやすい。
海苔の空き容器を再利用するのもおすすめ。
それからもうひとつ、大事なこと。
冷水筒は6つ用意している。
ふたつだと作るのが追いつかなかった。
実家にいたときのように。
それに、夏休みのように家族がずっと家にいるときは、すぐなくなって、足りなくなる。
こうして工夫を重ねても、それでも足りなくなるときはある。私が体調を崩したりしたときなんかはそう。だれも洗いものをしないし、お茶をつくってくれない。
そういうときは、ふたつの救済方法がある。
ひとつは、一杯だけ飲みたいときの「急速冷却」。
ドリンクバーを参考にした。氷をたっぷり入れたところに、ティーバッグを乗っけて、熱いお湯をそそぐ。すると、一気に冷たいお茶が完成する。
もうひとつは、「緊急用のお茶」。
粉末タイプのお茶である。これなら水に溶かすだけでいい。
待たずに一瞬でお茶をつくることができる。
じゃあぜんぶそれにすればいいと思うかもしれないけれど、ちょっと割高であったり、お茶以外のものが入っていることもあるので(カラメル色素とか)、念のため「緊急用」と考えている。
今日、冷蔵庫にあるのは麦茶とジャスミン茶。
ジャスミン茶は家族には不評で、私ばかりが飲んでいる。
そろそろ、夏休みが終わる。
たまには「やかんの麦茶」をつくってみようかと、そんなことを思っている。
・・・❅・・・
まとめ
家で冷たいお茶を切らさないために。
・2種類のお茶をローテーションする
麦茶、烏龍茶、緑茶、ジャスミン茶、ほうじ茶などから2種類を選び、同じお茶を飲み続けないようにしています。
・冷水筒は多めに用意する
わが家では6つ。家族がずっと家にいる夏休みは、思っている以上に早くなくなります。
・一杯だけなら「急速冷却」
氷をたっぷり入れたところにティーバッグを入れ、熱いお湯をそそいで一気に冷やします。
・「緊急用のお茶」を用意しておく
粉末タイプなら、水に溶かすだけ。お茶を作る時間がないときの保険として置いています。
家事は、毎回がんばらなくても回るように。
冷たいお茶をつくることも、家族が多いと小さな家事のひとつ。続かなかった理由を考えて、仕組みにしていくと少しラクになりました。
子どもが、自分でお茶を注げるように。
小さな子どもでも自分で飲みものを用意できるように、持ちやすく注ぎやすい容器を使っています。親が毎回注いであげなくてもいい、ちょっとした仕組みづくりです。
